橋本愛、フジファブリックの主題歌を「泣かない方が難しい」と絶賛

#ここは退屈迎えに来て 2018.10.18

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左から廣木隆一監督、渡辺大知、成田凌、橋本愛、山内総一郎、金澤ダイスケ、加藤慎一

橋本愛が主演をつとめる映画『ここは退屈迎えに来て』公開直前イベントが、10月17日に神楽座で行われた。壇上には、橋本のほかに、成田凌、渡辺大知、廣木隆一監督。そしてサプライズゲストとしてフジファブリックが登壇した。

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原作は山内マリコの同名小説で、地方に暮らす女性たちの心情を描いた誰もが共感できる痛く切ない群像劇となっている。橋本は夢をあきらめて地元に戻ってきたフリーライターの「私」、成田は物語の中心となる高校時代の憧れの存在「椎名くん」を演じている。

本作では出演者が2004年の高校時代と2013年の現在の姿をランダムに演じていく。役を演じる上で意識したことを聞かれた橋本は、「（2013年の「私」は）27歳という設定でした。撮影当時は21歳だったんですが、その年の差を想像で補うことが難しかったですね。反対に、本当の年に近い、高校生を演じた時の解放感がうれしかったです」と語り、また「演じ分けられるかは不安だったんです。まあ、それはキャスティングした人の責任ということで（笑）」と、笑顔で答えていた。

成田は「（椎名くんは）物語の中心人物なので、あえて何もしなくて、他人に任せていた」と、回答。すると渡辺が「本当に成田君は謙虚な人でね。打ち上げの時にキラキラした顔で『（この作品での）俺の10年後の姿をみてほしい』って大声で叫んでましたよ。でも、いやな感じはしなかった」と明かすと、「撮影中は成田君といることが多かった。キュンキュンしていましたよ。実際にも（成田への）等身大の切なさを抱えながら撮影していたのがうれしかった」と、別の意味で成田にほれ込んでいたことを告白。当の成田は「気づかなかった」と答えると、会場からは大きな笑いが起こっていた。

途中、本作で音楽を手がけるフジファブリックの山内総一郎、金澤ダイスケ、加藤慎一が登場。主題歌である「Water Lily Flower」をアコースティックバージョンで演奏した。その楽曲の素晴らしさに、観客が涙を流す場面も。橋本も「泣かない方が難しいですね。あぶない。映画を見てから聴くと、自分の中の何かが肯定されるような気がします」と絶賛していた。

『ここは退屈迎えに来て』は10月19日により公開となる。