俳優の佐藤健と高橋一生が10月19日にTOHOシネマズ 日比谷で行なわれた『億男』初日舞台挨拶に出席。劇中では親友役として絶妙な距離感を表現していたが、撮影中はずっと探りあいをしていたことを明かし、客席を驚かせていた。本舞台挨拶には、黒木華、池田エライザ、沢尻エリカ、北村一輝、藤原竜也、大友啓史監督も登壇した。
本作は、映画プロデューサーとして数々のヒット作を送り出してきた川村元気の小説を、『るろうに剣心』シリーズの大友啓史監督&佐藤健のタッグで映画化。兄の借金を肩代わりし、家族もばらばらになってしまった一男(佐藤)が、3億円の宝くじが当選したことにより起こる騒動に巻き込まれていく姿を描いた物語。
佐藤は、冴えない中年男を演じているが「芝居をするのではなく、一男の生活を切り取ってほしかった」と役に対するアプローチ方法を語ると、現場では、劇中の一男同様、終始不機嫌で疲れた表情だったという。
そのため、高橋は「健くんはずっと怒っているのかなと思って、現場では探り探り。最近、やっと連絡先を交換したぐらいです」と撮影中はあまり距離が縮まらなかったことを明かすと、佐藤も「本当に話せるようになったのは最近。一生さんは他人に興味がない人だと思っていた」とぶっちゃける。
しかし、劇中では学生時代からの親友役という設定だ。佐藤は「(芝居の)技術のある一生さんだから成立した」と高橋に感謝するが、高橋は「ただただ仲良くなりたいというエネルギーが強かっただけです」と謙遜する。
一方、佐藤は「一生さんは自転車が大好きなのですが、現場でチャリの話をしていたら、気づいたら僕は話をしていた自転車を買っていたんです。同じように、さっきトイレで僕はコンビニで買った安い歯ブラシで歯を磨いていたら、一生さんが3万円ぐらいする電動歯ブラシをを持ってきて僕に見せるんですよ。きっとその歯ブラシ、僕は買うんですよね」と苦笑い。高橋の勧め上手ぶりを明かしていた。
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