『名探偵コナン ゼロの執行人』の4D版(MX4Dと4DX)が全国74館で10月19日から3週間限定で上映された。原作者・青山剛昌が書き下ろした、人気キャラクター安室透のビジュアルポストカードが入場者にプレゼントされたこともあり、興収約4億円をあげる好調ぶりを見せた。4D版の興収を加えた『ゼロの執行人』の総興収は91億円となり、『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊 急救命-』の92億円に迫っている。
夏映画の『ジュラシック・ワールド/炎の王国』『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』をはじめ、アクション大作で抜群の集客力を見せる4Dシアター。最近では『ゼロの執行人』や11月2日公開『シャークネード ラスト・チェーンソー 4DX』など、4D版のみでの興行も増えている(『シャークネード』はユナイテッド・シネマ、シネプレックス、コロナワールドの4DX27館で上映)。
シネコンの生き残り策として全国に広まった4Dシアター。シネコンでのスペシャルスクリーンは他にScreen XやIMAXがあるが、11月にはScreen Xが増え、IMAXも次世代版が登場するなどシネコンで存在感が増している。
3面マルチクスリーンシアター「Screen X」はこれまでユナイテッド・シネマ・アクアシティお台場のみに導入されていたが、11月9日にシネマサンシャインかほくとシネマサンシャイン下関、11月21日に開業するユナイテッド・シネマ福岡ももちに導入。全国4館へと広がる。
相良智弘(さがら・ともひろ)
日経BP社、カルチュア・コンビニエンス・クラブを経て、1997年の創刊時より「日経エンタテインメント!」の映画担当に。2010年からフリー。
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