映画化決定情報や特報が解禁されながらも、キャスト情報が伏せられ、SNSなどを中心に話題を呼んでいたサスペンス映画『十二人の死にたい子どもたち』。この作品に杉咲花、新田真剣佑、北村匠海、高杉真宙、黒島結菜らが出演することが発表され、登場人物が感情を剥き出しにしてぶつかり合う予告編も解禁となった。
原作は、「天地明察」「マルドゥック・スクランブル」などを手がけたベストセラー作家・冲方丁(うぶかた・とう)の同名小説。第156回直木賞候補作となり話題を集めたことでも知られている。9月に実写映画化が発表された際には、同時解禁となったポスターや特報でキャストの顔が塗りつぶされるなど、徹底した情報統制が敷かれていた。唯一公開されていたのは、『SPEC』シリーズや映画『人魚の眠る家』の堤幸彦が監督をつとめるということだけ。SNSなどでは即座にキャスト予想が始まり、異様な盛り上がりを見せていた。
そんな本作で、今回発表となったのは、杉咲、新田、北村、高杉、黒島といった今の日本映画界を牽引する若手キャスト陣。さらにドラマ『池袋ウエストゲートパーク』『SPEC』シリーズで数々の若手俳優を発掘し続けてきた堤監督が白羽の矢を立てたのは、吉川愛、萩原利久、渕野右登、坂東龍汰、古川琴音、竹内愛紗といった今後の活躍が期待される若手俳優たちだ。
ただ、発表された俳優は11人。モザイクを外してもなお、マスクと深めに被ったニットで顔が見えない12人目は明らかになっておらず、わかっているのは「秋川莉胡」という役名だけ。彼女は一体誰が演じているのか? 深まっていく謎が、さらに世間を騒がせそうだ。
また、主題歌はスウェーデン出身のロックバンドThe Royal Conceptが歌う「On Our Way」に決定。飯沼伸之プロデューサーは「この映画は未成年の若者たちの一瞬の心の機微を捉えているものです。よってそんな若者たちの代弁者となるような曲を選びました。我々が映画で表現したかったもの、そのものを歌ってくれている。素晴らしい楽曲です」と話している。
『十二人の死にたい子どもたち』は2019年1月25日より全国公開となる。
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