デヴィッド・ボウイ主演の『地球に落ちて来た男』(76)などで知られるイギリスのニコラス・ローグ監督が11月23日(現地時間)死去した。享年90。死因など詳細は明らかにされていない。
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ローグ監督は第二次世界大戦後に映画界入りし、『アラビアのロレンス』(62)第二班の撮影やフランソワー・トリュフォー監督の『華氏451』(66)などの撮影監督を経て、ミック・ジャガー主演の『パフォーマンス』(70)で映画監督デビュー。ドナルド・サザーランド主演のカルト作『赤い影』(73)などを手がけた。
『ベイビー・ドライバー』のエドガー・ライト監督をはじめ、私淑する監督は多い。特にデヴィッド・ボウイの息子でもあるダンカン・ジョーンズ監督は、幼い頃の自分と父とローグ監督との3ショットをツイッターに投稿し、「たくさんの勇敢な選択をありがとう。パジャマ姿の変な小僧(注:自分のこと)に、映画作りに対する現在進行形の愛を教えてくれたことも」と感謝を込めて追悼した。
『ドリーマーズ』(2003)以降、体調が優れず監督作がなかったが、デビュー50周年の2012年には『孤独な天使たち』を発表。2013年には第70回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門で審査委員長を務めるなど精力的に活動していた。同年には『ラスト・タンゴ・イン・パリ』の撮影現場でヒロイン役のマリア・シュナイダーに同意を得ないまま暴行シーンを撮ったとインタビューで語った映像が3年後の2016年12月に再び蒸し返され、物議を醸した。ベルトルッチ監督はこの件について「罪悪感はあるが、後悔はしていない」と語っていた。
一方、結婚が報じられたのが、クエンティン・タランティーノ監督。ブラッド・ピットとレオナルド・ディカプリオ共演の『Once Upon a Time In Hollywood(原題)』を撮り終えたばかりだが、28日(現地時間)、イスラエル人の歌手ダニエラ・ピックと結婚。55歳のタランティーノ監督と35歳のピックは20歳の年の差婚。2009年にタランティーノが監督・脚本を手がけた『イングロリアス・バスターズ』のプロモーションでイスラエル訪問した際に出会い、交際がスタート。途中破局した時期もあったが、昨年婚約した。昨年から始まったMeToo運動を牽引する女優の1人でもあるミラ・ソルヴィーノやソフィア・コッポラ監督らと交際歴のあるタランティーノだが、お相手のピック共々、今回が初婚だ。
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