映画『ファースト・マン』来日記念イベントが12月3日にマンダリン オリエンタル東京で行われ、主演のライアン・ゴズリング、デイミアン・チャゼル監督が登壇。ゲストとして山崎直子(宇宙飛行士)、前澤友作(株式会社ZOZO代表取締役社長)が出席した。
本作は1969年に人類初の月面着陸を成功させたアポロ11号の船長ニール・アームストロングの人生を描いた人間ドラマ。『ラ・ラ・ランド』のチャゼル監督がゴズリングと再タッグを組み、いかにしてアームストロングが偉業を成し遂げたかを描く。
『ラ・ラ・ランド』では、第89回アカデミー賞にて史上最年少(32歳)で監督賞を受賞したチャゼル監督。本作を撮ろうと思った理由には、注目を集めた『セッション』の頃から一貫した思いがあったといい、「原作を読んだ時、『セッション』の頃から自分にあった1つの問いかけの延長線上にあるような物語だと感じました。“人はゴールを追及するのに、どれだけ代償を払うべきなのか”。そのプロセスを考察する中で、さらに掘り下げられるのではないかと考えました」と説明。
しかし、その方向性はアームストロングについてリサーチを進めていく中で変化。チャゼル監督は「偉業を達成できた裏側には彼の深い悲しみや喪失があり、それが彼を月に駆り立てたものの1つにも感じられました。そこで、ゴールについての物語というよりも、ミッションとともに妻ジャネットとの関係も含めたエモーショナルな物語とのバランスを取りながら作る作品になりました」と話し、「彼のジャネットや家族との関係性や、その物語を伝えたい僕たちの気持ちが僕たちを駆り立てたのだと思います」と振り返った。
また、役作りでは、家族や同僚に会ったことも明かし、「ラッキーだったのは奥様のジャネットさんが亡くなられる前に対面できたことでした。ニール・アームストロングさんの生家に妹さんを訪ねてお話を聞いたり、2人の息子さんにもお会いできました。当時の知人や一緒にNASAで働いていた同僚からも話を聞いて、色々な方が惜しみなく協力してくれたおかげでした」と振り返った。
『ファースト・マン』は2019年2月8日より全国公開となる。
(text&photo:中村好伸)
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