『君の名は。』などの新海誠監督最新作の製作発表会が12月13日に帝国ホテルで行われ、タイトルが『天気の子』であること、内容が運命に翻弄される少年と少女が自らの生き方を“選択”する物語であることが明かされた。
・新海誠監督最新作『天気の子』製作発表会&ポスタービジュアル
この日は、新海監督をはじめ、主人公・森嶋帆高役の醍醐虎汰朗、帆高と運命の出会いをはたす少女・陽菜役の森七菜、川村元気プロデューサー、川口典孝プロデューサーが出席。新海監督は、『君の名は。』が大ヒットした2016年の夏を振り返ると「あのときは映画が予想以上に大きく成長したので、プロモーションがとても大変でした。町でも映画のよくない評判が聞こえたり……。とにかく消耗する夏だった印象があります。そんなとき、空を眺めていると積乱雲が見えたんです。あそこの上は広い草原みたいなんだろうな……ゆっくり出来たらいいなと思ったのが、この映画の着想です」と語る。
続けて新海監督は作品に込めたメッセージについて「それは見ていただいた方に感じてもらいたいのですが」と前置きをしつつも「笑えて泣けてワクワクするドエンターテインメントです。劇場に来てくれた方が『面白い!』と思ってもらえるものを目指しています」と述べる。それでも「でも、主人公の男の子は家出少年という設定で、決して模範的な子ではありません。もしかしたら社会から求められている子ではないかもしれませんが、規律通りに行動できない子が必死になっている姿を見て感じてもらえるものがあるのかも」と一筋縄ではいかないストーリー性であることも付け加えていた。
それでも川村プロデューサーは「完成前ですが、全世界からオファーが届いています。欧米、アジア、南米……間違いなく全世界配給になると思います」と語ると、川口プロデューサーも「今までで一番いいチームができていると思います。新海誠自身もこの2年間ですごい進化を遂げています。仕上がりに期待してください」と力強くアピールしていた。
『天気の子』は2019年7月19日より全国公開となる。
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