相反する二人、でも何故だか共鳴してしまい……。
今回ご紹介するのは、2020年に日本公開された韓国映画『最も普通の恋愛』。キム・レウォン、コン・ヒョジン共演の本作は、タイトルにある通り、どこにでもいそうな平凡な社会人男女の物語を描いたリアル・ラブコメディだ。
・チャン・ヒョク&チャン・ナラ共演! 一夜の過ちから始まる最上級ラブコメ
婚約が破談し、元カノへの未練を募らせるジェフン(キム・レウォン)。飲みつぶれて、二日酔いに目覚めたある時、ジェフンの携帯には見知らぬ番号との通話履歴が残っていた。正体を探ってみるとその相手は、新しく入社してきたソニョン(コン・ヒョジン)のものだったようで……?
元カノに未練タラタラで、気付けば部屋が荒れていくジェフンと、現実主義者で「愛に幻想がない」と言い切るソニョン。互いの恋愛事情から正反対のように思える彼らだが、仕事や酒を交わしていく中で、徐々に共鳴し合っていく。そんな彼らの平凡で、不器用で、時に大胆な恋愛模様を追っていくのが本作の見どころだ。大人のラブロマンスを主軸としながらも何かとコミカル(!?)な要素も多く、シリアスに偏りすぎないラブコメ感もポイントとなっている。果たして彼らは、過去の恋愛を清算し、新たな道を見出すことができるのだろうか――。
ラブ×コメディで見どころ満載! 主演二人の振り切った演技にも注目!
ジェフンを演じたキム・レウォンは、1981年生まれの現在42歳。数々の人気作に出演するレウォンは、最近では2023年に日本公開された『デシベル』でも話題を呼んだ。大人の魅力に溢れるレウォンだが、本作では酒に溺れ、ちょっと冴えない面も見せる主人公を演じ、普段のイメージとのギャップにキュンとさせられる。何ともシュールなシーンも挟まれる本作における彼の演技に、じわじわと笑わされることもあるだろう。
ソニョン役のコン・ヒョジンは、1980年生まれの現在43歳。『主君の太陽』(13年)、『椿の花咲く頃』(19年)など話題作に出演する人気女優は、本作ではクールな恋愛観を持つソニョンを好演。美しい見た目と反してぶっとび発言も繰り出すソニョンだが、実は繊細な彼女がジェフンとの出会いで、どのような心の変化をもたらしていくのか注目だ。
特別じゃないからこその良さがそこに!
ドラマのような特別な出来事は起こさず、とある一部分の世界を切り取った男女の物語は実に現実味に帯びている。登場人物の情緒で魅せていくストーリー展開に、同年代の視聴者は共感する部分もあるのではないだろうか。なかなか素直になれず、それでも互いを鼓舞し合う彼らの恋の行方を、時に笑い、時にしんみりと見守ってみてほしい。
※情報は記事掲載時点のものです
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