【興収レポート】1月公開作の1位は『ゴールデンカムイ』。シリーズ累計2600万部超の人気マンガを実写映画化した。日露戦争を生き抜いた帰還兵・杉元佐一が、北海道でアイヌの少女アシㇼパと出会い、アイヌの埋蔵金を探す旅に出る。配給元の東宝によると、公開時の週末は本作の舞台となっている北海道でも大ヒットスタートを切り、全国の上映劇場で集客トップ10に北海道の4館がランクインした。
テレビ局を選ばないPRができたことも奏功
製作元の1社がWOWOWだったことから、地上波でのPR活動は特定のテレビ局にとらわれず実施。例えば、フジテレビ『さんまのまんま』には山﨑賢人と山田杏奈、TBS『A-Studio+』には玉木宏、テレビ朝日『激レアさんを連れてきた。』には山田杏奈、日本テレビ『沸騰ワード10』には山田杏奈(VTR)が出演した。公開初日の1月19日には東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで初日舞台挨拶が行われ、山崎賢人、山田杏奈、玉木宏、舘ひろしなどが出席した。
公開後10日間の興収は11.7億円。昨年大ヒットした人気マンガの実写映画化と比べると、『東京リベンジャーズ2』とほぼ同じ興収となっている。
『キングダム 運命の炎』22.7億円(最終興収56億円)
『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 運命』11.8億円(最終興収27億円)
2位は『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』。2002~03年に放送されたテレビアニメ『機動戦士ガンダムSEED』、04~05年に放送された続編『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に続く、約18年ぶりのシリーズ新作。『DESTINY』から2年後のC.E.(コズミック・イラ)75を舞台に、世界平和監視機構「コンパス」に所属するキラ・ヤマトたちの新たな戦いを描く。
1月26日から公開され、公開後3日間の興収は10.7億円。根強いファンに支えられて大ヒットスタートを切った。公開3日目の28日には東京・新宿ピカデリーで公開記念舞台挨拶が催され、声優キャストの保志総一朗、田中理恵、石田彰、上坂すみれ、森崎ウィンに加え、主題歌を担当した西川貴教、監督の福田己津央が出席した。
大ヒットに一役買っているのが入場特典。第1弾入場特典として、脚本に参加している後藤リウの書き下ろし短編小説と、アーケードゲーム「機動戦士ガンダムアーセナルベース」で使えるプロモーションカードが配布されている。
3位は『アクアマン/失われた王国』。海中で活躍するDCコミックスのヒーロー、アクアマンを主人公にした2作目。アクアマンは、幽閉されていた前王の弟オームと力を合わせ、強大な敵ブラックマンタに挑む。公開後17日間の興収は6.1億円。19年公開の前作は17日間で12.7億円(最終興収16.4億円)だったので約半分の興収で推移している。
なお、24年正月映画ナンバーワンヒットとなっている『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』は1月28日時点で興収は55.1億円に伸ばしている。
[2024年1月公開作ランキング]
1位『ゴールデンカムイ』11.7億円
2位『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』10.7億円
3位『アクアマン/失われた王国』6.1億円
(ムビコレ調べ。1月28日時点)
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