『夜明けのすべて』の同僚参加限定試写イベントが開催され、松村北斗、上白石萌音、三宅唱監督が登壇した。
本作は、PMS(月経前症候群)でイライラを抑えられない女性と、パニック障害を抱えた同僚が、職場の人たちの理解に支えられながら手を携えていく様子が描かれる。
・SixTONES松村北斗、役作りのため伸ばした髪を上白石萌音が真剣にカット
松村北斗が幸せの瞬間を語る
今回のイベントに参加したのは、同じ職場の同期、先輩、後輩など様々な関係にある同僚同士、パニック障害を抱えたことで人生が一変するキャラクターを演じた松村は「隣りにいるのは仲のいい同僚ですか? 気まずい方もいらっしゃいますか?」と笑わせつつ「隣りにいる同僚を素敵に思う様な、そんな映画になっています」と呼びかけた。
一方、PMSによってイライラが抑えられないキャラクターを演じた上白石は、「今日は仕事のことを忘れて…と言いたいところですが、お隣に同僚がいたら仕事のことは忘れられないと思いますので、仕事のことを強烈に意識しながら楽しんでくださいね!」と語りかけていた。
職場で出会った者たちが、生きづらさを抱えながら、友情でも愛情でもない特別な関係を築いていく本作。理想の職場について聞かれた松村は、自身が所属するグループSixTONESを挙げて「僕はいつも“いい職場に当たっている”という表現をしていて、いつまでもやっていられるような安心感があります。6 人がいるところに行くのが楽しみで、このグループが理想の職場」とグループ愛を語り「すみません、自慢をしてしまって」と照れ笑い。この話に上白石は「現場でもメンバーのお話をされていて。お好きなんだなと思っていました」と返していた。
上白石は、三宅監督の現場が「理想の職場」と話し、「“ありがとう”という言葉が飛び交う現場はいいなと。三宅組がそうでした。監督がいっぱい“ありがとう”を言う方で。ずっと一緒に仕事をしていると、やってもらって当たり前という感覚が生まれがちだけれど、してもらったことに対して毎回“ありがとう”と言える素敵な温度と距離感の職場は凄くいいと思う。私も“ありがとう”と言っていきたい」と結んだ。
さらに、「仕事で感じる一番の幸せ」について松村は「僕らの仕事はレスポンスが早いものが多いので、予告編が流れたりして皆さんの期待値が上がっていたりするのを目にすると、この作品を見てくれる人のためにやっていたんだと感じる。そんな瞬間が幸せ」とファンへの思いを語った。
上白石は「褒められること。私は褒められるのが好きなので褒められたい。信頼している人に褒められたり、自分がいないところで褒められたという話を聞かされたりするのが一番幸せ」とニッコリ。三宅監督も「僕も褒められたら伸びるタイプ」と、上白石に同意していた。
最後の挨拶で松村は「この映画は僕らが働く栗田科学の同僚たちが住む街が主人公になっている作品です。何も考えず、素直な心のままで見てほしいです」。上白石も「栗田科学は理想的職場です。見てくれた皆さんも、映画を見終わった時にはどの職場も栗田科学のようになりえると思ってもらえるはず。人の心の優しさは素敵な輪っかを作っていくものだという映画になっているので、それを受け取っていただきたいです」と語りかけていた。
『夜明けのすべて』は、「そして、バトンは渡された」で2019年本屋大賞を受賞した瀬尾まいこの小説を、『ケイコ 目を澄ませて』が国内外の映画祭で高く評価された三宅唱が監督。NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』で夫婦役を演じた松村北斗と上白石萌音が映画初共演&W主演を務めた作品だ。
『夜明けのすべて』は2月9日より公開される。
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