19年の正月映画の興行成績をまとめた(1月6日時点)。
1位は『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』で興収61.7億円。この興行成績は前作(73.4億円)の84%。アメリカでの興収は1億5800万ドル(1月6日時点)で、前作比68%。日本の方が落ちが少ない。前作に引き続き、主演のエディ・レッドメインらキャストが大勢来日。3日連続でイベントで舞台挨拶を行ったことなどが動員を後押ししたようだ。また桐谷美玲が『ハリー・ポッター』の世界を全面的に応援する“ハリー・ポッター魔法ワールド”の公式アンバサダーに就任し、テレビCMに登場してPRに務めた。
・2019年は興収200億円級がそろい踏み! 歴代最高記録の更新も!?
2位は『ボヘミアン・ラプソディー』。18年11月9日公開なので、厳密には正月映画ではないが、12月1日〜19年1月6日までに上げた興収は56億円。正月映画2位と呼べる好成績だ。総興行収入は84.6億円に達し、18年の洋画ナンバーワンヒット『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(81億円)を上回った。英語歌詞字幕付版の上映で、一緒に歌ったり、拍手やサイリウム等で盛り上がることができる“胸アツ”応援上映に何度も足を運ぶファンや、IMAXなどの特別スクリーンで再度鑑賞するファンもおり、腰の強い興行が続いている。
4位は『シュガー・ラッシュ:オンライン』。12月21日から公開され17日間で26.9億円をあげており、前作(30億円)を超えるのは確実。子どもから大人まで幅広い層を動員しており、今後さらに興収を伸ばしそう。歴代のディズニープリンセスをはじめ、ディズニー関連の人気キャラクターが数多く出演。マーベルのアイアンマンやベビーグルート、『スター・ウォーズ』のストームトルーパーやC-3PO、ピクサーのバズ・ライトイヤーに電気スタンド・ルクソーJr.、『ズートピア』のニックや『ピーター・パン』のティンカー・ベルなど、ファン心をくすぐるオアソビが動員増に一役買った。
5位は『仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER』の12.3億円。
なお、邦画実写は軒並み不振。岡田准一、妻夫木聡、小松菜奈などが出演した中島哲也監督のホラー映画『来る』、中島健人と中条あやみが出演したラブコメディ『ニセコイ』、土屋太鳳主演の青春ドラマ『春待つ僕ら』、大泉洋主演の感動ドラマ『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』は興収10億円に届かなかった。(文:相良智弘/フリーライター)
相良智弘(さがら・ともひろ)
日経BP社、カルチュア・コンビニエンス・クラブを経て、1997年の創刊時より「日経エンタテインメント!」の映画担当に。2010年からフリー。
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