是枝裕和監督の『万引き家族』が、1月13日に行われた第44回ロサンゼルス映画批評家協会賞授賞式で、日本映画としては黒澤明監督の『乱』以来33年ぶりに外国語映画賞に輝いた。
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同賞は、アカデミー賞前哨戦として注目を集める賞で、ロサンゼルスを拠点に活動する映画批評家で構成された“ロサンゼルス映画批評家協会”のメンバー投票によって決定する。今回は、村上春樹の短編小説「納屋を焼く」をもとにした韓国映画『バーニング 劇場版』と並んでの外国映画賞受賞。過去には『君の名は。』(新海誠監督)、『かぐや姫の物語』(高畑勲監督)、『千と千尋の神隠し』(宮崎駿監督)がアニメーション映画賞に輝いているほか、本年度のキャリア功労賞に宮崎駿監督が選ばれている(※日米合作映画としては、クリント・イーストウッド監督の『硫黄島からの手紙』が作品賞を受賞)。
本作は、既に公開開始から6ヵ月目を迎え、1月10日時点で興行収入45億3900万7128円、観客動員371万531人という、是枝監督作品最大の興行収入を記録している。また、昨年5月開催の第71回カンヌ国際映画祭授賞式で最高賞にあたるパルムドールに輝いたのをはじめ、現在56の海外映画賞各部門でのノミネート、30の受賞歴を重ねている。第91回米国アカデミー賞外国語映画賞部門<日本出品作品>にも選ばれており、最終ノミネーション発表前の候補リスト9本にも残っている。1月22日に行われるノミネート発表に向け、大きな弾みがつく形となった。
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