松本まりかが裸で「ごめんなさい」声を絞り出す…福士蒼汰との密会で/『湖の女たち』

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湖の女たち
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大森立嗣監督が吉田修一による“現代の黙示録”とも言うべき同名小説を映画化

福士蒼汰と松本まりかがW主演を務めるヒューマンミステリー『湖の女たち』が公開されることが決定した。本作より、濃密でスリリングなアンサンブルを予感させる特報映像を紹介する。

・[動画]松本まりか、裸で声を絞り出す…福士蒼汰との密会で/映画『湖の女たち』特報

『日日是好日』(18年)『星の子』(20年)『MOTHER マザー』(20年)の大森立嗣監督が、吉田修一による“現代の黙示録”とも言うべき同名小説を映画化。第35回モスクワ国際映画祭で日本映画48年ぶりとなる審査員特別賞の快挙を始め、数々の国内賞を受賞した映画『さよなら渓谷』(13年)の再タッグが実現した本作は、全編にわたって見る者の理性と感性を激しく揺さぶり、比類なき衝撃的な映画体験をもたらすヒューマン・ミステリーだ。

湖畔の介護施設で百歳の老人が殺された。誰が、何のために? 事件の捜査にあたった西湖署の若手刑事・圭介とベテランの伊佐美は、施設の中から容疑者を挙げ、執拗な取り調べを行なっていく。その陰で、圭介は取り調べで出会った介護士・佳代への歪んだ支配欲を抱いていく。

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一方、事件を追う週刊誌記者・池田は、この殺人事件と署が隠蔽してきたある薬害事件に関係があることを突き止めていくが、捜査の先に浮かび上がったのは過去から隠蔽されてきた恐るべき真実。それは、我々の想像を超えた過去の闇を引き摺り出す。そして、後戻りできない欲望に目覚めてしまった、刑事の男と容疑者の女の行方とはー。

介護施設での殺害事件を発端に、想像もつかない方向へとうねり出す物語は、重層的な構造と壮大なスケール感で見る者を圧倒する。事件が混迷を極めるなかで、身も心も剥き出しでさらけ出す難役に挑んだのは、刑事・濱中圭介役を演じた福士蒼汰と、事件が起きた施設の介護士・豊田佳代役を演じた松本まりか。

圭介と佳代は、支配する者と支配される者の危うい関係を深めていき、密会を重ねてゆく。一心不乱に互いを求めて貪り合うその姿は、闇夜の湖畔で艶めかしい“生”の輝きを放つ。登場人物の弱さと切なさ、愚かさと愛おしさ、汚れとイノセンスの両面をまっすぐに見据えたその描写は、あらゆる観客に人間という存在の本質を問いかけるかのようだ。

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今回紹介する30秒の特報映像は、W主演の福士と松本の凄みを目撃する映像となった。若手刑事の濱中圭介(福士)が介護士の豊田佳代(松本)を冷たい視線で見下ろすシーンから始まる。「湖でなにやってたん」。凄みのある声で詰め寄る圭介に、佳代は何も言えず、俯きながら支配する者と支配される者の危うい関係を深めていく様子が描かれる。

「機械は故障してへんの。故障したのは人間なんよ」とただならぬ凄みで問い詰めるのは、圭介の先輩刑事・伊佐美(浅野忠信)だ。「こんな女になってしまって、ごめんなさい」と、裸で声を絞り出すように謝る佳代。暗闇で自らを破滅へと追いやるかのように密会を重ねる圭介と佳代が描かれる。

「あの日以来、私は一度も美しいものを見てないわ」。そう呟く初老の女性・松江(三田佳子)が見たものとはなんなのか。それぞれの時代に葬られた罪の重さと、人間が背負う原罪について思いを馳せずにいられない、人間という存在の本質を問いかける特報となった。

『湖の女たち』は5月17日より全国公開。

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