主演を野村萬斎がつとめる映画『七つの会議』完成報告記者会見が、1月16日にザ・リッツ・カールトン東京で行われた。壇上には野村をはじめ、香川照之、及川光博、音尾琢真、藤森慎吾、朝倉あき、吉田羊、世良公則、鹿賀丈史、北大路欣也、福澤克雄監督が登壇した。
原作は、ドラマ『下町ロケット』『半沢直樹』などで、金融界や経済界を舞台としたストーリーを手がけてきた池井戸潤の同名小説。物語の舞台は「結果がすべて」の中堅メーカー。社内で起こったパワハラ騒動をきっかけに、会社に隠されたある謎が浮かび上がる。やがてその謎は、会社員たちの人生や会社自体を揺るがすことに。
ひとクセもふたクセもある俳優陣たちが結集し、壮絶な演技合戦を繰り広げている本作。特に、池井戸作品初出演の野村と常連である香川のやり取りは大きな見どころの1つだ。香川との初共演をはたした野村は「予告編を見た方はご存知だと思うのですが、香川さんの『売って売って売り倒せ!』という台詞はすさまじいのひと言でしたね。大いに刺激を受けました」と、その演技を絶賛。香川は照れ笑いを浮かべながらも「パワーのほとんどをあのシーンにつぎ込みました」と語った。
及川と朝倉は、共にタッグを組んで会社の不正を探っていく、いわば探偵のような役柄を演じている。お互いの印象について及川が「朝倉さんは、素晴らしい相棒でした(笑)」と、過去にレギュラーをつとめていたテレビドラマのタイトルを引き合いに出して語り始めると、会場中から大きな笑いが起こる。「作品は全体的に緊張感にあふれているので、2人のシーンはほっこりするような、風通しのいい場面にするように心がけました」と振り返った。朝倉も「及川さんが流れを作っていってくれたので助けられました。コミカルに見えるところは、すべて及川さんのおかげです」と、壇上で先輩に感謝の言葉を送っていた。
『七つの会議』は2月1日より全国東宝系にて公開となる。
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