俳優の佐藤健が1月21日に六本木ヒルズアリーナで行われた映画『サムライマラソン』完成披露イベントに、小松菜奈、森山未來、染谷将太、青木崇高、竹中直人、小関裕太、木幡竜、バーナード・ローズ監督とともに出席。これまで数多くの作品に出演している佐藤だが「今までの常識が一切通用しない現場だった」と語りつつも、充実した表情を浮かべた。
本作は『超高速!参勤交代』などの原作者・土橋章宏が、日本史上初のマラソンと呼ばれている史実「安政遠足(あんせいとおあし)」をもとに執筆した小説「幕末まらそん侍」を、ハリウッド、イギリス、ドイツなど世界を股に掛けて活躍するバーナード・ローズ監督が映画化。開国を迫られた幕末を舞台に、侍たちを鍛えるために開催された遠足(とおあし)に隠された陰謀に翻弄される人々を描く。
佐藤は「ずっと海外の方と仕事をしたいと思っていた」と明かすと、めぐってきたチャンスに「逃したくない」という思いで飛び込んだという。しかしローズ監督の演出は、これまでの佐藤の現場経験を打ち砕くほど独特だった。「まず台本を気にするなと言うんです。しゃべりたくなければ言わなくていいと……」と佐藤は語り出すと「僕は役柄上、あまり言葉を重ねない役だと思ったので、(台本に書かれているセリフを)しゃべらず、動きで見せるようなアプローチ方法をとりました」と振り返る。
一方、森山は、藩主・板倉勝明を演じた長谷川博己が、ローズ監督の演出のもと、台本からどんどんセリフを変えて「けしかけてきた」ことを敏感に察知し、自身も台本に囚われず、大胆な役作りを行ったという。
それでも佐藤は「ここで、相手が来るから、こう避けて……というのは段取りということなんですよね」とローズ監督の考え方に理解を示すと「監督は本当にやり合いを望んでいたということです」と徹底的にリアルを追求する撮影方法に脱帽していた。
『サムライマラソン』は2月22日より全国公開となる。
(text&photo:磯部正和)
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