映画『サムライマラソン』の公開記念舞台挨拶が2月23日にTOHOシネマズ 日比谷で行われ、佐藤健、小松菜奈、森山未來、染谷将太、青木崇高、小関裕太、竹中直人、バーナード・ローズ監督が登壇した。
本作は『超高速!参勤交代』などの原作者・土橋章宏が、日本史上初のマラソンと呼ばれている史実「安政遠足(あんせいとおあし)」をもとに執筆した小説「幕末まらそん侍」を、バーナード・ローズ監督が映画化。開国を迫られた幕末を舞台に、侍たちを鍛えるために開催された遠足(とおあし)に隠された陰謀に翻弄される人々を描く。
主演の佐藤は「僕が過去に経験した中で、もっともスリリングな現場でした。動きはもちろんですけど、セリフさえも決めぬまま本番に突入して、相手がどう動くか知らないまま芝居がはじまる。役者はそれぞれ、自分の役を本当に理解していないと成り立たない。そうした中、監督の無茶ぶりを否定的に捉えるのではなく、とことん楽しんでやろうという役者陣と一緒に、こういった芝居ができたことを大変嬉しく思います」と挨拶。
ヒロインを演じた小松は「毎日走ったり、馬に乗ったり、殺陣をしたりと目まぐるしい日々でした」と撮影を振り返ると、「監督はとてもパワフルで、その勢いに私たちも乗っかって、日々戦いながら演じていました。その姿が映画に映っているので、映画館でまた違った角度から見て楽しんでいただければと思います」と話した。
また佐藤は、役作りについて聞かれると「江戸時代に生きる人たちって、どういう生き方をしていたのか。どういうしゃべり方をして、どういう走り方をしてたのか、わからない。僕たちの中に何となくある武士のイメージは先入観で、僕は今回、そういうイメージは映画が作り上げたものなんだなって答えにたどり着いたんです」と回答。その上で、「僕が演じた役は、過去の映画をなぞるのではなく、自分たちが新しい歴史を提案するんだっていう思いで、芝居をさせてもらいました」と話した。
この日はキャスト陣に「平成最後にやってみたいこと」を尋ねる質問も。みんなが積極的にならない中、「はい」と手を挙げた小松は「山登り」と答えるも、森山から「さっき、袖で言っていたことと全然違うな」と突っ込まれ照れ笑い。山登りを選んだ理由について「ちょっと精神を鍛えようかなと思いまして(笑)」と説明すると、「平成が終わるまでに、2回山登りをしたいなと思います」と続けた。
その佐藤は同じ質問に「信じられないくらいやりきっているんですよね」と特に何もなさげな回答。忙しそうだから休みもないのではと問いかけられるも「あるんですよね、休みも」と答える。が、それでもめげずに司会が「ここに行ってみたいというのは?」と尋ねると、「そういう意味で言うと、オーロラを見てみたいです。ただ平成中には見れなさそうなんですけど、人生の中ではちょっと見てみたいなと思います」と話し、「あと宇宙にも行きたいです。スカイダイビングもしたいですし」と、平成中にはできそうにないけど、いつかはやってみたことを挙げ、夢を膨らませていた。
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