佐藤健が主人公の緋村剣心役を演じてきた映画『るろうに剣心』シリーズの最終章が、2020年夏に2作連続公開されることが決定した。『るろうに剣心』(12年/興収30.1億円)、『るろうに剣心 京都大火編』(14年/興収52.2億円)、『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年/興収43.5億円)と映画ファンを魅了してきた同シリーズが、5年の時を経て、ついに終幕を迎える。
・『るろうに剣心 京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』佐藤健インタビュー
本作は、和月伸宏の同名コミックを原作に、激動の幕末を戦い抜いた伝説の男・緋村剣心(佐藤)を中心に、明治の京都を舞台に動乱の時代を描く時代劇アクション。最終章では、これまで語られることのなかった剣心の十字傷の謎に迫る物語と、中国大陸の裏社会を牛耳る謎の武器商人であり、武器や軍艦を送り込み、志々雄真実(藤原竜也)を操っていたシリーズ最恐の敵・縁(えにし)との戦いを、動乱の幕末期と明治維新後の新時代の2つの時代を通して描く。
原作の最終章にあたる<人誅編>をベースに、OVA化され高く評価された人誅編の一部となる<追憶編>と、志々雄真実との壮絶な戦いの後の、これまでの剣心の生き方すべてに決着をつける<人誅編>のクライマックスまでの物語を映画化。2つの作品を通して描かれる『るろうに剣心』の原点と究極のクライマックスに注目が集まる。それぞれの本編タイトルは後日発表される予定だ。
さらに前作を振り返り「『るろうに剣心 京都大火編』を終えた時から、もしこの続編を作るとしたら一番難しいと感じていました。僕自身が絶対に作りたいと思っていたエピソードを撮影できる毎日を通して、これが自分にとってとても大切な作品になると実感しています」と続けた。
また、新元号施行直前での発表になったことついて「日本が新時代に入ります。そして30歳になり、僕自身も新しい時代に突入します。新しい時代を作るために、自分も生きていくということを、いま感じています」と飛躍を誓った。
一方、大友啓史監督は「続編を製作するなら“絶対に前作を超えなければならない。新しく驚きに満ちた『るろうに剣心』でなければならない”と考えていました。『るろうに剣心』シリーズは、すべてのキャスト・スタッフがそれぞれレベルの高いところを目指し、日本映画というカテゴリーを取っ払うような、常に自らの限界を超えていく映画作りを目指しています。私たちは過去3作品を通して“誰も見たことのない日本映画”を作る大変さを実感していましたので、その挑戦がまた始まると強く感じました」と成功シリーズだからこその思いを語った。
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