日本を代表する名バイプレーヤー松重豊の初主演映画となる『ヒキタさん! ご懐妊ですよ』。この作品のワールドプレミアが4月13日に第9回北京国際映画祭で行われ、松重をはじめ、細川徹監督、前田浩子プロデューサーが舞台挨拶に登壇した。
・『ヒキタさん! ご懐妊ですよ』ワールドプレミア、その他の写真
原作は、作家・ヒキタクニオが自らの“男の妊活”体験をもとに書き上げた同名エッセイ。男性不妊という現実にショックを受けながらもを受け止め、全力で妊活に取り組む主人公・ヒキタクニオを松重が、そんなヒキタを懸命に支え励ます、ふたまわり近く年下の妻・サチを北川景子が演じ、どんな困難に直面しても支え合い、明るく前向きに乗り越えていく夫妻の姿をユーモラスで抒情的に描いていく。
上映後に行われた舞台挨拶で松重は「私は松重豊です。映画は面白かったですか? みなさん、今日はありがとうございます」と中国語で挨拶。映画に初主演したことについて「これまでと違ったことはありましたか?」と尋ねられると、「主演も脇役も意識をして仕事をしたことはない」と答えたものの、「やっぱり主演ということでクランクインからアップまで誰も余計な緊張をすることなく、リラックスして集中できる時間を作れるように、空間作りを心がけました」と、主演として気を遣ったことを明かした。
また、妻役を演じた北川との共演については「北川さんとは共演経験はありましたが、実年齢が24歳離れているのにまさかの夫婦役で、主演以上の驚きでした。この年の差をどう埋めればいいのか、それがこの映画に入る時の一番の難題でした」と話した後、「でも、映画を見て、『どこから見ても夫婦にしか見えないよ』と言われることが一番の喜びです!」とニッコリ。客席からは大きな笑いが起こった。
この日の松重はタキシード姿で、監督や前田プロデューサーとともにレッドカーペットにも登場。会場から大きな歓声と「マツシゲサン」コールが沸き起こる中、中国の熱いファン1人ひとりに手を振っていた。
『ヒキタさん! ご懐妊ですよ』は10月4日より全国公開となる。
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