2020年に公開される『007』シリーズ最新作『BOND 25(仮題)』。この謎に包まれた作品の新情報が明らかとなるローンチイベントが、記念すべきシリーズ第1作目『007/ドクター・ノオ』(63年)のロケ地であるジャマイカで行われた。
このイベントには、『007』シリーズを牽引してきた製作のバーバラ・ブロッコリ、マイケル・G・ウィルソン、本作の監督に抜てきされた日系アメリカ人のキャリー・フクナガ監督が登壇。この日のイベントについてブロッコリは「ジャマイカは、原作者であるイアン・フレミングが物語の執筆の拠点とし、ジェームズ・ボンドを生み出した場でもあるので、『007』にとっては聖地と言えます。記念すべき25作品目で、ここへ戻ってくることができて私たちは特別な思いです」とコメント。「前作で英国諜報員を卒業したボンドは、最新作ではここジャマイカの豪華なおうちでリラックスしているの。そこから物語がスタートしていくのよ」と、最新作がジャマイカから始まることも明かした。タイトルは現時点では未発表となっている。
その後、レイフ・ファインズ、ナオミ・ハリス、ロリー・キニア、レア・セドゥ、ベン・ウィショー、ジェフリー・ライトの続投が発表され、さらに新キャストとしてアナ・デ・アルマス、ダリ・ベンサーラ、デヴィッド・デンシック、ラッシャーナ・リンチ、ビリー・マグヌッセン、ラミ・マレックの名前も明かされた。
今回のイベントには参加できなかったマレックからは特別にメッセージ映像も到着。マレックは「こんにちは、ラミ・マレックだよ。みんなは素敵なジャマイカにいるんだってね。ちっとも嫉妬なんてしていないよ。僕は別の仕事でニューヨークだけどね…。最新作のキャストとクルーたちに会えることをすごく楽しみにしているよ! そして…Mr.ボンド君。25作品目のミッションは決して簡単に乗り越えることはできないだろう…」と、『007』シリーズに出演する喜びを露わにするとともに、意味深なメッセージを寄せている。
続けて、ジェームズ・ボンド役のダニエル・クレイグをはじめ、ナオミ・ハリス、レア・セドゥ、アナ・デ・アルマス、ラッシャーナ・リンチがQ&Aトークセッションに登壇。クレイグは「『007』シリーズがなぜこれほどまで愛されているのか?」との質問に、「『007』シリーズは、僕自身子どもの頃から家族と一緒に見ていた大好きな作品だ。原作者のフレミングによって作りこまれたキャラクターや設定、舞台、背景が、映画でもしっかりと踏襲されていることで、ボンドというキャラクターは違った役者が演じても、一貫性が保たれている。それが、ファンが長年経ってもついてきてくれる理由なんだろうね」と分析。
最後にクレイグはお気に入りのボンドカーを聞かれ「アストンマーチンdb5だよ」と回答。和やかなムードの中、会見は幕を閉じた。
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