映画『町田くんの世界』のジャパンプレミアが5月7日に丸の内ピカデリーで行われ、細田佳央太、関水渚、岩田剛典、高畑充希、太賀、池松壮亮、北村有起哉、石井裕也監督が登壇。岩田は30歳で高校生役に挑戦し、監督からプレッシャーをかけられたことを明かした。
本作は、別冊マーガレットで2015年から18年まで連載され、第20回手塚治虫文化賞・新生賞に輝いた安藤ゆきの同名コミックの映画化作品。『舟を編む』で第37回日本アカデミー賞最優秀作品賞と最優秀監督賞をW受賞した石井監督が、演技経験ほぼゼロの新人2人(細田佳央太、関水渚)を主演に起用している。この日登壇予定だった前田敦子は、ひざのじん帯損傷のため欠席した。
新人を主演に起用したことについて、石井監督は「オーディション当時は新人にはこの役は無理だろうと考えていましたが、こんなにピュアな好青年がいるんだと衝撃を受けました。今後売れてもチャラついたりはしないなと(笑)。その場でこの人しかいないと即決しました」と細田を称賛。
その細田は、撮影で印象に残ることを「役のことでいっぱいいっぱいで、みなさんに話しかけることなんてできませんでした。けれど、先輩方から学校どうなの? と話しかけていただけて、緊張の糸がほぐれました」とフレッシュなコメント。関水も「毎日緊張していましたが、みなさんがやさしく話しかけて下さいました。とくに前田さんとは友人役で、休憩時間によくお話をしていただいて、ある日『日焼けしやすい』と話したら翌日日焼け止めを下さって…。嬉しくて今でも日焼け止めの袋を取ってあります(笑)」と笑顔で語った。
さらに撮影時の失敗を聞かれた細田は「クランクイン日の終わりの方に撮ったシーンで、撮影時に過呼吸になって倒れてしまったんです。学校中走り回るシーンで、やりすぎてしまったのか…。撮影自体を止めてしまって、申し訳なかったです」と恐縮。しかし、監督から「人生で初めてフルパワーを出したんじゃないの? 人生の中で2度とできない鮮烈なものがある。とにかくそういうものを引き出したかった」と伝えられ、細田は初々しい笑みを浮かべていた。
『町田くんの世界』は6月7日より全国公開となる。
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