第72回カンヌ国際映画祭が14日(現地時間)、開幕した。オープニング上映作品はジム・ジャームッシュ監督の『The Dead Don’t Die(原題)』で、アダム・ドライヴァーやクロエ・セヴィニー、ビル・マーレイ、セレーナ・ゴメス、ティルダ・スウィントンらキャストたちが監督とレッドカーペットに登場した。
・カンヌ審査委員長のイニャリトゥ監督も! メキシコ出身監督が映画界を席巻
昨年は是枝裕和監督の『万引き家族』がコンペティション部門の最高賞パルムドールに輝いたが、今年は同部門に日本映画は出品されず、クエンティン・タランティーノ監督の最新作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(8月30日日本公開予定)など21作品が最高賞を競う。
コンペティション部門の審査員長は『レヴェナント:蘇えりし者』のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督。審査員には『女王陛下のお気に入り』のヨルゴス・ランティモス監督、昨年『COLD WAR あの歌、2つの心』(6月28日公開)で監督賞を受賞したパヴェウ・パヴリコフスキ、『BPM ビート・パー・ミニット』のロバン・カンピヨ監督、映画監督経験もあるバンド・デシネ作家のエンキ・ビラル、21歳のエル・ファニング、女優で監督のマイムーナ・ンジャエ(『キリクと魔女』)、ケリー・ライヒャルト監督(『ライフ・ゴーズ・オン 彼女たちの選択』)、アリーチェ・ロルヴァケル監督(昨年『幸福なラザロ』で脚本賞受賞)と女性4人が加わる。エル以外は全員映画監督経験者という構成で、最年少でもある彼女の感性と貢献に注目したい。
日本映画は、監督週間部門に三池崇史監督の『初恋』と吉開菜央監督の短編『Grand Bouquet/いま いちばん美しいあなたたちへ』がエントリー、批評家週間部門で富田克也監督の『典座-TENZO-』が特別上映される。
映画祭は25日(現地時間)まで開催され、同日夜にコンペティション部門各賞が発表される。
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