韓流サスペンスドラマ『国民死刑投票』
ウェブ漫画が原作。ある日突然、韓国国民全員のスマホの画面に犬仮面をつけた男が現れ、国民死刑投票の開催を宣言する。凶悪な犯罪者でありながら、何らかの理由で重罪に問われなかった人物1人を挙げ、死刑に賛成するか否かを問うというものだ。
・ナ・イヌの子犬系魅力にキュン! 代役を務めて大絶賛された韓流時代劇
1人目は、違法児童ポルノ配信者。50%以上が賛成したため、死刑が執行された。今後、月に2回開催するという犬仮面の言葉に、特別捜査本部が設置されることに。チーム長のキム・ムチャン刑事(パク・へジン)とサイバー捜査班から派遣された警部補のチュ・ヒョン(イム・ジヨン)は、共に犬仮面を追うことになるが……。
ムチャン&教授の関係に涙!
娘殺しの犯人を殺した罪で服役中の殺人犯、クォン・ソクチュ教授(パク・ソンウン)も、この事件の重要参考人として捜査に参加。最初は、ムチャンと教授が互いに犬仮面ではないかと疑い合っているのが面白い。実は、ムチャンは教授の娘が殺された事件を担当していたことと、共に被害者家族という境遇から、互いにリスペクトしあう関係でもあるのだ。回想シーンと共に、2人の悲しい過去が浮かび上がってくる。
爆弾の恐怖と共にムチャンの行動に心臓バクバク!
2人目の犠牲者は、保険金詐欺常習犯の女。複数の夫を殺し、多額の保険金を手にしながら罪に問われなかった悪徳妻だ。当然のごとく、過半数が死刑執行に賛成。すると、気づいたときには運転席に座ったこの女の下半身に爆弾が取り付けられていた。ムチャンが助手席に乗り込み、「もっとスピードを出せ!」と叫ぶ男前すぎる姿は、いつ爆発するか分からない恐怖と共に、色々な意味で心臓バクバクのシーンでもあった。
パク・へジンの一挙手一投足が目の保養!?
どんな状況においても刑事としての任務を全うするチーム長を演じたパク・へジンは、1983年生まれの歌手で俳優。2006年のドラマでデビューし、最近は『インターンは元上司!?』でのコメディ演技が絶賛された。また、そのイケメンぶりで近年は中国でも人気を博している。
正義感が強すぎるサイバー捜査班の女警部補を演じたイム・ジヨンは、1990年生まれの女優。2014年の映画でデビューし、2022年のドラマ『ザ・グローリー~輝かしき復讐~』の撮影後、敵役のイ・ドヒョンとの熱愛を発表した。
犬仮面は誰!? 考えさせられる社会派ドラマ
後半からは、犬仮面の正体が少しずつ分かってくる。出演者全員が犬仮面でもおかしくない状況がスリリングだ。
誰にでも憎い人物はいるものだ。殺すほど憎いかどうかは別として、当事者以外の国民全員の判断を仰いで死刑を執行してしまうという恐ろしさにはゾッとさせられる。最終回で感じた何とも言えない悲しさとともに、復讐からは何も生まれないということをつくづく痛感した社会派ドラマであった。(文:渡邉啓子/ライター)
Amazon Original『国民死刑投票』は、Prime Videoで独占配信中。
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