(…「【BLUE LYNXが始動!/1】ノイタミナのフジテレビがBLで巻き返し!?」より続く)
【BLUE LYNXが始動!/2】
あの神作品BL『囀る鳥は羽ばたかない』がついに劇場アニメ化!
2019年春になんとフジテレビが「BLUE LINX」という、BLに特化したアニメレーベルを立ち上げた。これは驚きのニュースだったが、フジテレビのBL業界参入への布石は前からあった。
フジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」で2018年7月から2クールにわたって放送したのはニアBL漫画として腐女子に語り継がれてきた「BANANA FISH」のアニメシリーズ化だ。オフィシャルのNYでの聖地巡礼ツアーも敢行され、今もグッズが発売されるほど人気を博した。
また2019年7月からはBL誌「シェリプラス」で連載中の「ギヴン」をアニメシリーズ化して放送開始することをすでに発表しており、「ノイタミナ」では初めてのBL作品となることが話題となっている。
果たしてBLは低迷した感のあるフジテレビの突破口となるのか…?
フジテレビが新しい試みに挑戦しようとしていることは腐女子の目から見ても明らかである。「BLUE LYNX」の立ち上げの時はレーベル誕生記念として、三浦しをんと丹地陽子によるイラストショートストーリーを公開した。
三浦しをんはBL好きを公言しているが、BL作家ではないし、イラストレーターの丹地陽子もBLを得意とする作家ではない。BL作家の作品をもってくるのが順当かと思われるが、敢えてそうせずに一般作品の作家を起用しているのだ。BLファンにだけ向けるわけではなく、レーベルの間口を広げて一般アニメファンやBLに興味があっても躊躇している層を引き入れようという思惑なんじゃないかと思われる。腐女子はBL好きな三浦しをんを悪く思いはしないだろうし、BLだから当然興味は示すだろう。また著名な三浦しをんを知る人は多く、入って行きやすいだろうから、このチョイスは良い効果を生みそうだ。
では、「BLUE LYNX」が実際に扱う作品はどうなんだろうか。これも一般の人たちが入って行きやすいソフトタッチでかわいげのある作品かと思っていたら、まったくそんなことはなく衝撃を受けた!なんと、先月発表された「BLUE LYNX」の第一弾は闇社会で生きる拗らせた男を描いた、一筋縄ではいかない大人なBLの「囀る鳥は羽ばたかない」の劇場アニメ化なのだ!
「囀る鳥は羽ばたかない」は2015年に一般漫画を差し置いて第3回フラウマンガ大賞に選ばれたことでも注目されたBLコミックで、腐女子で嫌いな人はいないのじゃないかと思うほどの神作家であるヨネダコウの連載中の作品だ。第一弾でこんな頂点に手を出してくるとは見上げた根性……いや、意気込みがスゴい。いったいどんな映像作品にするのだろう?主人公の複雑な魅力はアニメでもしっかり伝わるのだろうか?
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