レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットが初共演を果たし、クエンティン・タランティーノ監督がメガホンをとる『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』 が第72回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品。5月22日に公式記者会見が行われ、ディカプリオ、ピット、マーゴット・ロビー、タランティーノ監督が出席した。
・映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』 公式記者会見、その他の写真
本作は、1969年のロサンゼルスを舞台に、タランティーノが実際に自分が育った当時のハリウッド、そしていまや失われてしまったハリウッドへの郷愁とリスペクトを込め、自ら製作、脚本、監督をつとめた。ハリウッドで俳優として再び栄光を取り戻そうとしているちょっと落ち目のTV俳優リック・ダルトン(ディカプリオ)と、長年彼のスタントマンをつとめているクリフ・ブース(ピット)の物語を描く。
ディカプリオは自身の演じる役柄について「今回の役は色んな意味で自分と重なる部分があるとすぐに思った。僕もこの業界で育ったからね。時代が変わる中、この人物はどこかその外にいて、取り残されているんだ。だからこの映画は僕にとって今の自分がいられる立場に対して強い感謝の気持ちを持つことを改めてさせてくれた。リックという人物は急に自分の苦しみと戦かうことになる。自信を保つことや、仕事を繋ぐことに必死なんだ。僕は業界人の友人が多いから彼の気持ちが分かるし、こういう機会をもらってどれだけ自分が恵まれているかも分かっているから、それに対しては感謝の気持ちしかない」と述べた。
さらに、ピットは作中の人物たちを「監督が作り上げたリックとクリフという2人は、1人の人物にも思える。最終的には“受け入れる”ということなんだ。自分の立場や人生への受け入れ、周りや環境、壁や悩みを受け入れること。リックという人物は時々笑えてしまうくらいそれらに振り回され、物足りなさを感じ、人生は自分に対して厳しいと思っている。そしてここにいる仲間のレオは人物が崩壊する瞬間を今まで見たことがないくらいの素晴らしい演技で表現してみせた。一方クリフという人物は、その段階を通り越し、自分の身の程を受け入れ、平然とした心持ちで、来るもの拒まず、なるようになると分かっているんだ。だから僕にとってこの映画は受け入れるということがテーマなんだ」と語っている。
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は8月30日より全国公開となる。
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