トラウマホラーの代名詞『マーターズ』で監督をつとめ、ホラーファンにその名を轟かせた鬼才パスカル・ロジェ監督が6年ぶりにメガホンをとった『ゴーストランドの惨劇』。この映画の予告編とポスタービジュアルが解禁となった。
2009年、1本のホラー映画が渋谷の劇場で公開された。タイトルは『マーターズ』。『サスペリア』のダリオ・アルジェント監督も絶賛した壮絶な内容は、瞬く間にホラーファンの間で話題となり、公開から10年経った現在もトラウマホラーの代名詞として名前が挙がるほど。この作品を手がけた、フランス出身のパスカル・ロジェ監督は、一躍「鬼才」として世界中にその名を轟かせることになる。
本作は、そんなロジェ監督が、2012年の『トールマン』を経て、6年ぶりに作り上げた待望の長編映画。主人公の姉妹が絶望的な惨劇に巻き込まれる様は、女性2人を主役に据えた『マーターズ』と通じるものがある。だが本作には、さらに全編に伏線と罠が張り巡らせてあり、見る者を巧みに翻弄していく。
解禁となった予告編は、「その家に、母と双子の娘が越してきた夜」というテロップが表示され、次いで、家に突然押し入って来た得体のしれない2人組の暴漢に、母と姉妹が襲われるシーンから幕を開ける。背後から突進して来た巨漢に吹き飛ばされる母親。「誰か助けて!」と叫ぶ声。髪を掴まれ引きずられる姉妹──。
が、次の瞬間、「などというありきたりなホラーでは終わらない」とテロップが突然表示されるや、フランス人形の様に着飾られ弄ばれ、狂気に満ちた不条理な暴力が容赦なく姉妹を襲う。恐怖と殴打で歪む顔、散りばめられたトリックのヒント、畳みかけるような狂気と絶望。最後は「2度と見たくないけど、2回観たくなる」というテロップとともに幕を閉じる。
『ゴーストランドの惨劇』は8月9日より新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開となる。
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