海外映画祭で「頭がおかしくなるほど素晴らしい」と絶賛された衝撃作『No.10』
オランダの鬼才アレックス・ファン・ヴァーメルダム監督最新作『No.10』より、監督のコメントが到着した。
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本作は、衝撃作『ボーグマン』(13年)でカンヌ映画祭パルム・ドールにノミネート、第46回シッチェス・カタロニア国際映画祭でグランプリを受賞し、世界中を大混乱に陥れたオランダの鬼才アレックス・ファン・ヴァーメルダム監督の記念すべき通算10作目の最新作。
不倫と復讐、自分は何者なのか。自身が舞台役者出身のヴァーメルダムは冷酷なまでの正確さで、主人公である役者ギュンターの人生を監視する。『ボーグマン』で映画のジャンルを超越したヴァーメルダムは遂に『No.10』で物語という概念を突破、正体不明の域に到達した。
この戦慄と衝撃、緊張が渦巻くサスペンスに満ちた作品がもたらすあまりのことに海外映画祭では「頭がおかしくなるほど素晴らしい。はやく見たほうがいい」「大胆さにあきれて、たまげた」「不気味で暗く、怪しく、そしてどうかしている」など騒然となり、世界中の映画評論家は言葉を失った。
ヴァーメルダムは次のように語る。「脚本を書き始めるときは、これまでに行ったことのない領域にたどり着くべくシーンを次々と構築して配置する。『No.10』は終わりまでに、トーン、人員、ビジュアル、すべての点で、オープニングシーンから何光年も離れた場所にいる」。
音楽もヴァーメルダムによるもので、土星人サン・ラーも羨むであろう宇宙ジャズともいうべき旋律が、何光年も離れた場所から奏でられる。
オランダ出身の映画監督で言えば、『ロボコップ』『トータル・リコール』『氷の微笑』『ショーガール』『スターシップ・トゥルーパーズ』『インビジブル』など、艶話と大量殺人による特上B級映画を撮り続ける監督ポール・ヴァーホーヴェンに次ぐ世代であるアレックス・ファン・ヴァーメルダムは「変態の系譜」であることは疑いない。
この度解禁となったヴァーメルダム監督からのコメントでは、「何も知らないことが重要だ」「何の映画を見ているか何も知らないときは、何を期待すべきか全く分からなかったが、その後、自分自身がそれに完全に魅了されていることに気づいた」と語る。
世界中を混乱に陥れた「No.10」とはいったい何なのか。現状は“目を光らせる何者かに監視されるなかの不倫”しかわからない。この「変態の系譜」である監督の言葉を頭に入れつつ、劇場にて判断してほしい。
『No.10』は4月12日より全国順次公開される。
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