対照的なふたりが同居生活の中で紡いでいく日々とは…?
新垣結衣と新人・早瀬憩をW主演に迎え、累計170万部を突破した同名コミックを映画化した『違国日記』。本作より、本ビジュアルと本予告が公開された。
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人見知りな小説家の高代槙生(35)と、その姪・田汲朝(15)の対照的なふたりの同居譚。なかなか理解し合えない寂しさを抱えながらも、丁寧に日々を重ね生活を育むうちに家族とも異なった、かけがえのない関係になっていく。今、世界が必要としている、優しさの形を提示するヒューマンドラマ。
原作は、「さんかく窓の外側は夜」など多くの人気作を生み出したヤマシタトモコの同名漫画。人見知りな30代女性と人懐っこい素直な15歳の少女。まったく性格も異なるふたりの交流を軸に、他人との関わり合いや大人が抱える正直な悩みを鋭くも優しい視点で炙り出し、惜しまれながら6年という連載期間を経て23年6月に最終回を迎えたが、連載終了後も人気の高さが話題となっている。
主役の高代槙生を演じるのは、昨年公開した『正欲』でこれまでのイメージを軽やかに覆した新垣結衣。新垣とW主演で田汲朝を演じるのはオーディションで選ばれた新人早瀬憩。
さらに槙生の友人・醍醐奈々役には『さかなのこ』(22年)の夏帆、槙生の元恋人・笠町信吾役には『愛なのに』(22年)の瀬戸康史、朝の親友・楢えみり役には『少女は卒業しない』(23年)の小宮山莉渚が扮する。
この度、ふたりの同居生活が垣間見える本ビジュアルと本予告が公開された。本ビジュアルの舞台は、両親を亡くした朝が住むことになる叔母・槙生の部屋。小説家である槙生らしく部屋には所狭しと本が並び、パソコンにも多くのメモが貼られている。そんな家に住むことになった、まだ15歳の朝と不器用な槙生のぎこちない雰囲気が醸し出されている。
「わかり合えなくても、寄り添えることを知った——」というコピーが印象的な本作は、別の人間だからこそ分かり合えないながらも、対照的なふたりが同居生活の中でどのような日々を紡いでいくのか、行方が気になるポスターになっている。
また本予告では、槙生と朝が戸惑いながらも心を寄せ合っていく姿が映し出されている。大嫌いだった姉を亡くし、その娘である朝を引き取ることになり戸惑い、迷う槙生を親友の醍醐と元彼の笠町が支えていく。朝の「なんで嫌いなの、お母さんのこと」という率直な質問に対し、「あなたの感情も私の感情も自分だけのものだから。分かち合うことはできない。あなたと私は別の人間だから」と真摯に答える槙生の言葉が“人は分かり合えなくても寄り添うことができる”という力強いメッセージを感じさせる。
さらに本予告で流れるのは、『未来のミライ』(18年)『バケモノの子』(15年)などの細田守作品や、NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』などの劇伴も担当し、CM音楽や執筆も手がけるなど幅広く活動する高木正勝の劇伴。繊細な心情が表れた音楽が作品に寄り添っている。
また、インスパイアソング「夜明けのあなたへ」を担当するのは、TikTokでの投稿が新海誠監督RADWIMPSの野田洋次郎に見出され、『すずめの戸締まり』(22年)の主題歌「すずめ feat. 十明」で一躍、最注目の次世代アーティストとなった十明が本作を見て書き下ろした。
原作のファンだという十明のデモ音源が製作陣の耳に留まり、インスパイアソングが実現した。デモ音源を聞いた本作の音楽プロデューサーも「儚げな中に凛とした強さを感じさせる十明のインスパイアソング。広い音色で観る人や聴く人を、また主人公たちを抱きしめる様に寄り添い、言葉を紡ぎ、人生の背中を押してくれる様な優しい名曲を生み出してくれました」とコメント。大人な朝が過去を振り返るような、どこか懐かしくもあたたかい歌が、槙生と朝の物語を優しく包み込んでいる。
不安と混沌の中で出会ったふたりが「じゃ、いってきまーす」「はい、いってらっしゃい」と自然な家族の会話を繰り広げるようになるまでを、本編で見届けてほしい。
『違国日記』は6月7日に全国公開。
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