暴力表現が含まれる創作は未成年に悪影響? Surfvoteの意見投票で44.9%が「表現を尊重し規制すべきではない」と回答

#Surfvote#岡田瑞樹

暴力性が強い表現がある作品を尊重しつつ、未成年におよぼす悪影響は排除できるのか

暴力表現が含まれる創作は未成年に悪影響を与えるのか? Surfvoteの意見投票で44.9%が、「表現を尊重し規制すべきではない」と回答した。表現を尊重しつつ未成年の目に触れない工夫が必要という声もあった。

・「処刑の動画とか」「人を生きたまま燃やしたり」“エグすぎる”動画に耐えきれず離席するアルバイト…衝撃的な写真や動画を検閲する仕事とは

古今東西、暴力性の強い表現はあふれているかもしれない。漫画やアニメ、ゲームなどでは、暴力や戦闘を扱ったものに人気が集まる傾向がある。しかし、残虐な描写については、規制されたりされなかったりさまざま。例えば血しぶきをどう表現するかは、時代や場所によって異なることがある。「暴力性」をはらんだ作品は、未成年に悪影響を与えるものなのだろうか? それならば規制すべきなのだろうか? ポップカルチャー観察家の岡田瑞樹氏が、Surfvoteで提起(https://surfvote.com/issues/voea80egi6jx)。ひろく意見を集めた。その投票結果とコメントを紹介する(一部抜粋・原文ママ)。

イシュー(課題) :暴力性の強い表現は未成年の悪影響になるか?

調査主体:社会デザインプラットフォーム Surfvote(Webサービス)
調査対象:Surfvote上でアカウントを持つユーザー
調査方法:Surfvote上でアカウントを持つユーザーが投票
投票期間:2024年2月9日~2024年3月31日
有効票数:49票

■創作は創作として、表現は尊重すべきだ 44.9%

表現の自由を制限されてしまったら作品自体が違うものになってしまう気がします。様々な情報や表現を受け入れ、善悪を見極められる能力を身につけることが重要です。そのためには、教育や家庭環境の改善が重要になってくると思います。

■未成年の影響を考え、そもそもの表現として規制すべきだ 18.4%

人間の悪意や言葉による暴力、悪質なコンテンツ、刺激の強いコマーシャルなど、ありとあらゆる暴力的な表現がいまやネット上に溢れています。これらのものから未成年を守るためには、もはや規制方法を工夫するやり方では間に合わないのではないですか。表現自体に規制が課されるべきだと考えます。

■未成年の目に触れないようにする規制の工夫を考えるべきだ 24.5%

SNSの普及により、誰でもが大衆を相手とした表現者になれる時代。表現の自由を尊重しつつ、観たくないものは観ない/観せたくないものは観せない為の工夫が必要であると考えている。

■わからない 6.1%

時代によって暴力の種類が変わることは間違いない。暴力は喧嘩や殺人に限らず、最近では人の心の深層に潜む闇であるとか、匿名の悪意であるとか、そういうものに関する暴力表現は非常に生々しいものへ発展しているように思う。

■どれでもない 4.1%

規制をかけようがかけまいが、興味関心があるものは自然に見てしまうと思う。むしろ見てしまったものが良いのかそうではないのか、善悪その他を見分ける力を養うべきだ。

■その他 2%

暴力的な表現は時に未成年者に対して暴力の疑似体験をさせることができる。これにより、実際の暴力を否定することも可能である。暴力的表現を未成年者から遠ざけることは、暴力の理不尽さを知らずに育てることにつながるのではないか。何も暴力的表現漬けにしようという話ではない。現状の規制で十分ではなかろうか。