クエンティン・タランティーノ監督、ブラピ主演“引退作”の製作を取りやめ? その理由は「単に…」
トム・クルーズの出演も噂されていた『The Movie Critic(原題)』の製作が中止に
クエンティン・タランティーノが、監督としての引退作として企画していた『The Movie Critic(原題)』の製作を取りやめたようだ。映画サイト「Deadline」の報道によると、理由は「単に気が変わった」からだという。
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ブラッド・ピットが『イングロリアス・バスターズ』(09年)、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(19年)に続いてタランティーノ監督作の主演を務める予定だった同作は、1970年代の映画界を描く物語と言われ、過去のタランティーノ作品に出演したスターたちやトム・クルーズの出演も噂されていたが、タランティーノが脚本を書き直したことで製作開始が遅れていた。
タランティーノは以前にも『ヘイトフル・エイト』(15年)の製作を一時棚上げしたことがある。この時は数人の俳優に脚本を渡したところ、脚本がコピーされて準備稿がハリウッドのみならずネット上で共有されてしまったのが原因だった。その後、チャリティのイベントとして脚本の朗読会を行い、絶賛を受けて製作は再開された。
『The Movie Critic』について、タランティーノは昨年5月のカンヌ国際映画祭に参加した際、1977年のカリフォルニアを舞台に実在の男性をモデルにした物語だと語り、その人物について「有名になったことはなく、ポルノ雑誌に映画評を書いていた」と明かした。タランティーノは当時10代で、ポルノ雑誌を自動販売機に搭載してキャッシュディスペンサーの小銭を集金するアルバイトをしていたが、その中の1冊に面白い映画評が掲載されていて、タランティーノはその批評家がお気に入りだったという。
タランティーノは以前から10作目で引退すると宣言していて、この決意は変わっていないようだ。現在は引退作をどうするかを考えるため、振り出しに戻った状態で、ピットが引き続き参加するのかも現時点では不明のままだという。
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