菅田将暉が8月5日にTOHOシネマズ日比谷で行われた映画『アルキメデスの大戦』大ヒット御礼舞台挨拶に出席。共演の舘ひろし、メガホンをとった山崎貴監督も登壇した。8月6日、9日は広島と長崎に原爆が落とされた日、そして15日に終戦記念日を迎えることから、それぞれの戦争についての考えや思いを語った。
・映画『アルキメデスの大戦』大ヒット御礼舞台挨拶、その他の写真
本作は1930年代の日本で実際に建造された戦艦大和を巡る陰謀を暴こうとする物語。菅田は主人公で天才数学者の櫂、彼を引き入れて来るべき戦争を阻止しようと画策する海軍少将山本五十六を舘が演じる。
本編上映後に現れた菅田は「3回以上見ている人?」と客席に質問すると何人かが手を挙げる。そして「もしかして5回以上の人は?」と恐る恐る尋ねると、まばらに挙手する観客が。それを見た舘は「暇ですね」と発言。すかさず菅田が「そんなことを言っちゃダメですよ」と諭すと、舘は「間違えました。お金持ちなんですね」と訂正して、会場の笑いを誘った。
本作のテーマである戦争についての思いを聞かれると菅田は「修学旅行では広島と沖縄に行きました。それから図書館で『はだしのゲン』を読んで、学生時代にあった夏休みの登校日には『火垂るの墓』を見ましたし、お年寄りから経験談を聞かせてもらったりしていました」とこれまでの時間で戦争に触れた時の体験を語った。そして「今回の撮影では、呉の造船所にも行きました。実際に大和に携わった人たちが身につけていた品々や手紙なんかを見ると、思わず立ち止まっちゃいますよね」とさらに感慨深げに語った。
舘は「太平洋戦争に関する本は好きで読んだりしますね。当時は、日本の最高峰の頭脳を持った人たちが集まって、アメリカと戦争をしようとした。それは失敗の宝庫。その宝を活かして国を守るということが大切だということを思い知らされます」とコメント。山崎監督も「僕の母親は満州から引き上げ人なので、大変だったという話を聞いていた」と明かして戦争についての思いを話していた。
作品について菅田は「漫画(原作)を読んでいる人間なので、どうまとまるんだろうと思っていました。海軍を含めて日本というものがあり、新しい風を感じている人間もいて、そんな図式は現代でも同じだという気がする」と語ると、山崎監督も「個人の力ではどうにもならない時代のうねりがあった。現実の世界でも似たような感じがある」と現代にも通じる本作のメッセージを口にしていた。
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