『おっさんずラブ』はこうでなくちゃ!と思わせてくれる大満足の劇場版

#おっさんずラブ#週末シネマ#劇場版おっさんずラブ 〜LOVE or DEAD〜#吉田鋼太郎#林遣都#田中圭

『劇場版おっさんずラブ 〜LOVE or DEAD〜』
(C)2019「劇場版おっさんずラブ」製作委員会
『劇場版おっさんずラブ 〜LOVE or DEAD〜』
(C)2019「劇場版おっさんずラブ」製作委員会
『劇場版おっさんずラブ 〜LOVE or DEAD〜』
(C)2019「劇場版おっさんずラブ」製作委員会

【週末シネマ】『おっさんずラブ』前編
社会現象になって大きな盛り上がりを見せた『おっさんずラブ』

コレだよ、コレ! コレが見たかったー‼ そう思わせてくれたのは、あの大人気ドラマシリーズを映画化した『劇場版おっさんずラブ 〜LOVE or DEAD〜』だ。

田中圭&林遣都の思い出話に吉田鋼太郎が嫉妬!?

2016年末に放送された単発ドラマに端を発し、2018年春クールに深夜帯の連続ドラマとして放送された同シリーズ。単なるドラマシリーズとしてだけでなく、社会現象と言えるほど大きな盛り上がりを見せた。

第6話、第7話(最終話)の放送時にはTwitterの世界トレンド第1位を獲得し、第35回ユーキャン新語・流行語大賞のトップ10入りを果たしたことも記憶に新しい。放送終了後の翌週の放送時間に架空の実況ツイートがされ、“おっさんずロス”現象まで起こったほどだ。

『おっさんずラブ』の第1話目の視聴率は2.9%。深夜ドラマとはいえ、かなり寂しい数字だ。あれだけ世間を席巻したのに、最初から鳴り物入りで華々しくスタートしたわけではないのだ。

その後もドーンと視聴率が伸びることはなかったようだが、それでも口コミやSNSで話題が広まり、じわじわとファンを増やしていった。それも熱量が多い濃いファンだ。その証拠に、手間暇と労力、お金がかかる2次創作の同人誌までいくつも刊行された。

それだけ熱くて濃いファンが付いたからこそ、『おっさんずラブ』ブームはここまで盛り上がったのだろう。その熱量が実を結んで今回の映画化が実現したのだ。

人気ドラマが映画化というのはよくあるパターンだと思われるだろうが、テレビ朝日の近年のドラマシリーズで映画化されたのはプロデューサーいわく『相棒』と『トリック』ぐらいだとか。初回視聴率2.9%だったドラマシリーズがこんな大物と肩を並べるとは、当初は誰も予想できなかったことだろう。

それはひとえに、ファンの熱さとドラマの面白さゆえと言えるのだが、この面白さというのは、スバリ本作が“大人の男が一喜一憂する恋愛ドラマ”であることに尽きる。待望の映画化でスケールアップして、いったいどんな展開を見せるのかと思っていたら、これが良い意味でただの恋愛ドラマ。こんなに純粋に恋愛に終始する作品は昨今少なくなったんじゃないかと思うほどなのだ(中編へ続く…)。

中編「ヘプバーンお手本の乙女っぷりで人気! 黒澤部長役で新たなファン増やした吉田鋼太郎」

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