現在来日中のブラッド・ピットが9月12日に日本科学未来館で行われた映画『アド・アストラ』来日記者会見に出席し、海外メディアで「俳優業をセーブする」と報じられたことについて「心惹かれるものがあれば、今まで通り演技もします」と言及した。
本作は、地球外生命体探索のため宇宙に旅立った父クリフォード(トミー・リー・ジョーンズ)が、地球から46億キロ離れた太陽系の彼方で行方不明になってしまった謎を解くため、息子であるロイ(ブラッド・ピット)が宇宙に挑む姿を描く。
Netflixオリジナル映画『ウォー・マシーン:戦争は話術だ!』以来、約2年半ぶりに来日したピットは「東京は大好きな街なんだ」と笑顔を見せると「今回も長いリストを作ってきたのですが、東京を出て地方に行ってみたい。京都などの古い街並みも好きだし、竹林も見たい。職人の質の高さがお気に入りで、和食からジーンズまで全部好き。時に今は鯉にはまっているんです」と楽しそうに語る。
これまで数々の作品でファンを魅了してきたピット。本作では、自身初となる宇宙飛行士役に挑んだが「広い宇宙を舞台にした話ですが、この映画は自分を探す物語なんです。ロイは人生のすべてがうまくいっていない中、銀河系の一番遠いところまで行って、自身に向き合うことになる」と作品に込められたメッセージを紐解くと「映画というのは、人間の持ついろいろな葛藤や、側面が映し出されることが大きな魅力なんです」と持論を展開。本作も、そういった部分にスポットが当たった作品だと強調した。
この言葉通り、劇中でピットはロイの葛藤を繊細な芝居で表現している。「(監督をつとめた)ジェームズ(・グレイ)には、今回の僕の演技はものすごく静かなものになると思うから、退屈に感じたら言ってほしい」と話したというが「ジェームズはしっかりと道筋を示してくれる監督なので、心の底から信頼しているんだ」と強固な関係性であることを明かしていた。
『アド・アストラ』は9月20日より全国公開となる。
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