映画『マチネの終わりに』完成披露舞台挨拶が10月7日に東京国際フォーラムで行われ、主演をつとめる福山雅治をはじめ、石田ゆり子、伊勢谷友介、桜井ユキ、木南晴夏、板谷由夏、古谷一行、西谷弘監督が登壇した。
本作は、芥川賞作家・平野啓一郎の同名小説を「ガリレオ」シリーズの西谷監督で映画化。東京、パリ、ニューヨークを舞台に、音楽家とジャーナリストの男女2人が、出会い、悩み、愛した6年間を描く。
福山と石田は、25年前にCMで共演して以来、久々の再会で、映画やドラマなど作品を共にしたことはないという。福山は「運命を感じました。映像化の話を聞いたとき、石田さんが原作を読まれていたという情報は知っていたので(石田演じる)洋子は石田さんをイメージしていました。早く洋子に会いたいという思いで撮影初日を迎えました」と高揚感を持ちながらのクランクインだったことを明かす。
そんな福山の発言に石田は「運命か……」とつぶやくと、「この映画の中にある(福山演じる)蒔野さんと洋子さんのような運命の出会いがあるといいですよね」としみじみ。司会者から「どうしたんですか?」と突っ込まれると、石田は「運命ばかりは予測できませんので、前向きに生きていきたいですね」と笑顔で答えていた。
“運命”という言葉がキーワードになって展開するトーク。福山は「今ここに立っていることを含め、想像できなかった未来ですね」と語ると「18歳でバンドをやりたいと思って東京に出てきたのが、違う形でデビューして、まさかクラシックギター奏者としてこの場に立っているなんて……」と“運命”のいたずらに思いを馳せる。
『マチネの終わりに』は11月1日より全国公開となる。
(text&photo:磯部正和)
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