漫画『シティーハンター』などで知られる漫画家・北条司が10月5日、第3回熊本国際漫画祭内で行われた映画『エンジェルサイン』のスペシャルトークショーに出席。初めて総監督をつとめた同映画への思いを語った。
・映画『エンジェルサイン』スペシャルトークショー、その他の写真
『エンジェルサイン』は、世界108の国と地域から寄せられた「サイレントマンガオーディション」作品6888編の中から選ばれた複数の受賞作品を実写化した長編オムニバス映画。受賞作品である「別れと始まり」「空へ」「30分30秒」「父の贈り物」「故郷へ」の5作品のほか、北条が描き下ろしたプロローグとエピローグを加えて構成。全編でセリフを用いず、映像と音楽のみでストーリーを展開していく。
同トークショーには、「別れと始まり」に出演した緒形直人と菊池桃子、メガホンをとった落合賢監督、本作の企画に携わった株式会社ノース・スターズ・ピクチャーズの堀江信彦代表取締役が登壇した。
セリフのない難役に取り組んだ緒形と菊池は、今回の共演について「初共演から30年近く、何度かご一緒してきた仲。これまでもお互い引かれ合う役が多かったので、今回もあうんの呼吸で夫婦役を演じられました」と目を合わせて笑顔に。菊池は、新しいことに取り組む意欲と喜びを出演理由に挙げ、「キャリアを重ねるほど新たなチャレンジをする機会は減るため、今回の役は貴重と思い、引き受けた」と話した。
落合監督は「堀江社長からこの映画のお話をうかがい、舞台となる南阿蘇の風景を見に、すぐに熊本に飛びました」とオファーを受けた当時を回想。オムニバス映画の一編のため、全体の流れに沿うよう「北条総監督とのコミュニケーションを密にとりながら撮りました」と振り返った。
『エンジェルサイン』は11月15日より全国順次公開となっている。
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