夏帆が10月16日にテアトル新宿で行われた主演映画『ブルーアワーにぶっ飛ばす』の公開記念舞台挨拶に、共演の黒田大輔、箱田優子監督とともに登壇。箱田監督からのサプライズ手紙に感涙する場面が見られた。
・夏帆らが登壇!『ブルーアワーにぶっ飛ばす』公開記念舞台挨拶、その他の写真
10月11日に公開を迎えた本作。この日の舞台挨拶は翌12日に予定されていたものの、台風19号の影響で映画館自体が休館となったことを受け、その代わりに緊急開催されたもの。本作で夏帆は、30歳のCMディレクターで、一見結婚生活も仕事も好調だが、口を開けば毒づいてばかりで、心がすさみきっている主人公の砂田役を演じている。
夏帆とともにブルーアワーTシャツ姿で登壇した箱田監督は、客席を見渡しながら「この風景が見たくて作った映画です。私自身も映画を見に通い続けたテアトル新宿で、『こういう映画が見たい!』と思って作った脚本で、こんなに素晴らしいキャスト、スタッフと作り上げた映画で……感慨深くて今、震えています」と声を震わせながら熱い思いを吐露。
夏帆も「10代からこの仕事をしてきて、あの時、このタイミングでこの役と出会えたことは、私のキャリアにおいても意味のあることだなと感じています。頑張っていればこういう役と出会えるんだなと。箱田さんにとって初の長編監督作という大事な1本目に呼んでいただいて、こうやって今、この場に立てるのが嬉しいですし、箱田さん自身を投影した砂田という役を私にオファーしていただき、演じることができて、本当に自分にとって思い入れの強い作品になりました」と語った。
また、ソウルでのドラマ撮影のため、残念ながら出席できなかった共演のシム・ウンギョンからもメッセージが到着。「私は今、体は離れていますが、心は劇場にいます。この作品に出てくる砂田とキヨのように!」という言葉に箱田監督も夏帆もニッコリとうなずく。そして、夏帆と監督に向けた「いつも一緒な気がするのに、今日一緒じゃないのが不思議です。この作品を通して、私は正直に生きてていいんだ、大丈夫なんだ、という大きなメッセージをいただきました。ありがとうございます。また会いましょう!」というメッセージが読み上げられると、夏帆は「砂田にとって(ウンギョンが演じた)キヨという存在は心のよりどころのような存在ですが、私にとってウンギョンちゃんの存在が心のよりどころでした」と振り返った。
手紙を受け取った夏帆は、箱田監督と壇上で熱い抱擁を交わし、声を詰まらせつつ「いろんなことを思い出しました。撮影前から撮影中、今もお付き合いさせていただいていますが、本当に箱田さんとの出会いは、私にとって大事な出会いになりました。これからもお付き合いさせていただければと思います。1本目の公開おめでとうございます!」と口にし、会場は温かい感動の拍手に包まれていた。
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