“ひこにゃん”も号泣の大絶賛!『碁盤斬り』大ヒット御礼舞台挨拶
草彅剛が、自身が主演を務める映画『碁盤斬り』の大ヒット御礼舞台挨拶に登壇した。当日は、草彅演じる格之進の故郷であり映画の重要なキーとなる彦根藩からスペシャルゲストとして“ひこにゃん”が応援に駆け付け、本作にも出演している落語家の立川談慶がミニ落語を披露。さらに、棋士の藤沢里菜も花束をもってサプライズゲストとして登壇し、賑やかな舞台挨拶となった。
・草彅剛「囲碁のルールは分からない」衝撃発言飛び出すもその理由は“役作り”?/ 『碁盤斬り』公開初日舞台挨拶
熱気たっぷりのスタンディングオベーションで迎えられた草彅が、「こうやって迎えられるのってうれしいです!」と満面の笑みで感謝し、「みなさんお座りになってください」と観客に優しく呼びかけ、場内はさらに大きな拍手に包まれる。「大ヒット御礼ということで、本当にみなさんがたくさん“おいごばん”をしていただいたということ。とても良い映画になっているので本当に僕も満足、一本満足なんですよね(笑)」と冒頭からご機嫌で草彅節を炸裂し、会場を笑いの渦に。
「聞くところによると、(映画を見ているのは)つよぽんのファンよりもおじさんの方がすごい多いらしくて。つよぽんのファンは出遅れているのかなと思っていましたが、今日はつよぽんファンの方がたくさんいらっしゃってますね」と客席を見渡しニッコリの草彅は、上映後の舞台挨拶のため「ネタバレOKということで、今日は楽しい話を出し惜しみなく(笑)、いろいろとお話していきたいと思います」と気合を入れた。
本作が泣ける映画で映像も美しいというMCの言葉に「白石(和彌)監督はバイオレンスのイメージがあって、血みどろの世界という感じ。(斎藤)工くんと斬り合うシーンはあるけれど、ちょっといつもの白石監督のテイストとは違っていて。監督も(時代劇)初挑戦で、新しい挑戦をしている感じがあるので、監督のファンの方もいい意味で驚かれる作品。そのあたりをチェックして欲しいですね」と本作の見どころ、白石監督の新しい色にも触れながらおすすめしていた。
「滋賀県彦根市からあるゲストが来てくださっています」とのMCの言葉に「なんとーーーー!」と驚いた様子で雄叫びを上げた草彅。ゲストのひこにゃんが姿を見せると「かわいい!」「カモンカモン」「ようこそ、ひこにゃん」と大喜び。ひこにゃんがステージへの階段を使う際には、手を差し出してエスコート。無事にひこにゃんがステージに上がると「ひこにゃーん、会いたかったよ!」とガッチリと握手。
ひこにゃんの兜(かぶと)を触りながら、「ヘルメットなの? どうやってツノが出てるの?」などと質問攻めの草彅だが「あ! 甲冑ってことか。彦根城から来ているんだもんね」と納得した様子。
「彦根城を使わせてもらってありがとうございます」と撮影許可のお礼を伝えた草彅は、格之進が濡れ衣を着せられる前の回想シーンを彦根城で撮影したと明かし、「でも、ひこにゃんいなかったよね?」と再びひこにゃんに問いかけを開始。次々と飛んでくる質問にちょっとびっくりのひこにゃんの姿に「ひこにゃんってシャイなの?」とツッコミを入れるなど、この日のトークも絶好調。
イベントにはさらに長屋の大家・八兵衛を演じた落語家の立川談慶も登場。撮影を振り返り、草彅からのお弁当の差し入れにお礼を伝えたところ、「談慶さんは2000円でいいですよ、って言われました」と笑顔で告白。すると草彅は「2000円まだもらってない!」とニヤリ。
草彅は談慶がスタッフ向けに披露した高座の動画を撮影前に見るよう監督から言われていたそうで、「談慶さんがいたから、格之進の役作りができました。談慶さんのおかげで格之進が出来上がったと思います」と深々とお辞儀。談慶は恐縮しながらも「想像以上の格之進でした」と大絶賛。さらに映画のあらすじを3分にまとめた「ミニ落語」を披露し会場を大いに沸かせた。
イベントには花束ゲストとして本作にエキストラ出演した囲碁棋士の藤沢里菜も登場。「綺麗な花束」と笑顔の草彅。藤沢は「ものすごく強い棋士のオーラが出ていたし、手つきも綺麗。長年囲碁が趣味なんじゃないかという感じがしていました」と囲碁の達人、格之進を演じた草彅の演技に太鼓判。
「ルールは知らないとのことでしたが、その後、ルールは覚えましたか?」との藤沢の問いに「覚えてないです」と苦笑いした草彅は、「でも、(囲碁の達人って)藤沢さんを勘違いさせるほど、藤沢さんの目から見て大丈夫だという太鼓判を押していただきました!」と胸を張り、「囲碁のルールを知らなくても楽しめるということです」と、映画をアピール。そして、ひこにゃんに再び質問が飛ぶ場面では、草彅は「目と鼻が碁石っぽい! 碁石つけてるの?」とひこにゃんの鼻を触りながらいじり倒して笑わせた。
最後に「今日は本当にありがとうございました」と挨拶すると、この日一番の大きな拍手を贈られた草彅。「楽しい時間であっという間だったけれど、まだまだ『碁盤斬り』を通してみなさんと深く関わり合っていきたいと思います」と話し、映画を見た感想を周りに伝えて欲しいと呼びかける。
さらに、何かが伝わる映画だとし、「これをステップにみんなが次に向かえればいいなと。そういう作品だと思うので、末長くこの作品をお願いしたいと思いますし、一人でも多くの方が見て、何か感じていただけると幸せな世の中になると思いますので、ぜひ『碁盤斬り』を通じて、これから一緒に人生を歩いていきましょう! 本日はありがとうございました」と呼びかけ、深々とお辞儀した。
時代劇に対して、足が遠のいている傾向もある中で、「今見る作品だと思うし、初めて(時代劇を)見る方にもおすすめしたい。世代を超えて、若い方から年配の方まで、世代問わず、たくさんの方にご覧になっていただきたいです」と呼びかけ、しっかりとイベントを締めくくった後には、再びひこにゃんの鼻を触りながら「碁石じゃないよ」「触らないで!」などと1人2役の一人芝居を続け、退場口のドアが閉まるギリギリまで観客を楽しませていた。
『碁盤斬り』は現在公開中。
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