仁義なき姉妹ゲンカを、青山フォール勝ちがバナナで仲裁!?
名作『恋人たち』(15年)から9年。稀代の映画監督・橋口亮輔が、江口のりこ、内田慈、古川琴音、青山フォール勝ち(ネルソンズ)をキャストにむかえ、家族のわずらわしさといとおしさをユーモラスに描いたホームドラマ『お母さんが一緒』。本作より、容赦ない家族バトルを捉えた本編特別映像を紹介する。
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本作は、第89回キネマ旬報ベスト・テン日本映画第1位、第70回毎日映画コンクール日本映画大賞、第58回ブルーリボン賞最優秀監督賞など数多くの映画賞を受賞した名作『恋人たち』から9年ぶりとなる映画監督・橋口亮輔の最新作。
脚本家・劇作家・演出家・映画監督など、マルチに活躍するペヤンヌマキが主宰する演劇ユニット「ブス会*」の同名舞台を、橋口監督が自ら脚色。CS「ホームドラマチャンネル」(松竹ブロードキャスティング)の開局25周年ドラマとして制作されたオリジナルドラマシリーズを再編集し、映画化した。
親孝行のつもりで母親を温泉旅行に連れてきた3姉妹。長女・弥生(江口)は美人姉妹といわれる妹たちにコンプレックスを持ち、次女・愛美(内田)は優等生の長女と比べられてきたせいで自分の能力を発揮できなかったと心の底で恨んでいる。そんな2人を冷めた目で観察する3女・清美(古川)。
3姉妹に共通しているのは、「母親みたいな人生を送りたくない」ということ。温泉宿の一室で爆発する3姉妹の母親への愚痴は徐々にエスカレートし、お互いをブラックユーモア満載で罵倒する修羅場へと発展。そこに三女がサプライズで用意していた彼氏・タカヒロ(青山)が現れ、物語は思わぬ方向へ——。
今回紹介する映像は、長女・弥生と次女・愛美が繰り広げる“仁義無き姉妹喧嘩”の一幕を切り取ったもの。お互いに何を言っても気に食わず、減らず口を叩き続ける中、口論が徐々にヒートアップしていく。
愛美は「お姉ちゃんの人生がブサイクなんだよ!」の強烈な一言を放ち、「言っていいことと悪いことがあるの、知ってる?! きょうだいでも!」と応戦。それでも全く終わりの見えない戦いを見かねた、三女・清美の彼氏タカヒロは、「バナナ食べません!?」と、これまたトンチンカンな仲裁に入ろうとするー。容赦ない家族バトルを捉えたシーンとなっている。
なお、本作の公開を記念し、橋口監督の過去作品群の中から『ぐるりのこと。』『二十才の微熱』『渚のシンドバッド』の3作品が、 7月1日から3夜連続でユーロスペースにて特別上映されることが決定した。各回上映終了後には橋口監督が登壇し、『ぐるりのこと。』で主演のひとりを務めたリリー・フランキーらスペシャルゲストとともにトークショーを行う。
『お母さんが一緒』は7月12日より全国公開。
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