12月に入り、アメリカではいよいよ来年2月のアカデミー賞発表に向けての映画賞シーズンが本格的に始まった。
インディペンデント映画を対象にした第29回ゴッサム・インディペンデント映画賞は3日(現地時間)に発表され、日本でも配信が始まり、一部劇場で公開中のNetflixオリジナル映画『マリッジ・ストーリー』が作品賞、最優秀男優賞、脚本賞、観客賞の4冠で最多受賞を果たした。
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『マリッジ・ストーリー』は、離婚を経験する夫婦それぞれの苦悩を描いたNetflixオリジナル作品で、アダム・ドライバーとスカーレット・ヨハンソン主演。夫を演じたドライバー、監督のノア・バームバックが脚本賞を受賞した。
最優秀女優賞は『フェアウェル』(来春日本公開)のオークワフィナが受賞。最優秀ドキュメンタリー賞は『アメリカン・ファクトリー』(Netflix配信中)。ブレイクスルー・シリーズもNetflixの「ボクらを見る目」(40分超部門)、Huluの「PEN15(原題)」(40分未満部門)が受賞した。ブレイクスルー俳優賞はテイラー・ラッセル(『Waves(原題)』)、ブレイクスルー監督賞はロール・ドゥ・クレルモン=トネール(『The Mustang(原題)』)。
昨年はアルフォンソ・キュアロン監督のNetflixオリジナル映画『ROMA/ローマ』がニューヨーク映画批評家協会賞で作品賞など3冠を受賞し、その後の賞レースでも勝ち続け、第91回アカデミー賞では監督賞、外国語映画賞、撮影賞を受賞している。
今年は『マリッジ・ストーリー』と『アイリッシュマン』に加えて、今月配信スタートの『2人のローマ教皇』も映画賞レースを賑わすこと間違いなしと言われている。いよいよNetflixを中心に、配信サービス作品が映画賞を席巻する時代が到来した。
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