江口のりこ「このタイミングで一緒に仕事できたことは…」『ぐるりのこと。』以来16年ぶりのタッグ、橋口亮輔監督について語る

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『お母さんが一緒』
(C)2024 松竹ブロードキャスティング

『お母さんが一緒』橋口監督&江口のインタビュー&メイキング映像が公開

名作『恋人たち』(15年)から9年。稀代の映画監督・橋口亮輔が、江口のりこ、内田慈、古川琴音、青山フォール勝ち(ネルソンズ)をキャストにむかえ、家族のわずらわしさといとおしさをユーモラスに描いたホームドラマ『お母さんが一緒』。本作より、橋口監督と江口がその想いと見どころを語るインタビュー&メイキング映像を紹介する。

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本作は、第89回キネマ旬報ベスト・テン日本映画第1位、第70回毎日映画コンクール日本映画大賞、第58回ブルーリボン賞最優秀監督賞など数多くの映画賞を受賞した名作『恋人たち』から9年ぶりとなる映画監督・橋口亮輔の最新作。

脚本家・劇作家・演出家・映画監督など、マルチに活躍するペヤンヌマキが主宰する演劇ユニット「ブス会*」の同名舞台を、橋口監督が自ら脚色。CS「ホームドラマチャンネル」の開局25周年ドラマとして制作されたオリジナルドラマシリーズを再編集し、映画化した。

親孝行のつもりで母親を温泉旅行に連れてきた3姉妹。長女・弥生(江口)は美人姉妹といわれる妹たちにコンプレックスを持ち、次女・愛美(内田)は優等生の長女と比べられてきたせいで自分の能力を発揮できなかったと心の底で恨んでいる。そんな2人を冷めた目で観察する3女・清美(古川)。

3姉妹に共通しているのは、「母親みたいな人生を送りたくない」ということ。温泉宿の一室で爆発する3姉妹の母親への愚痴は徐々にエスカレートし、お互いをブラックユーモア満載で罵倒する修羅場へと発展。そこに三女がサプライズで用意していた彼氏・タカヒロ(青山)が現れ、物語は思わぬ方向へ——。

今回紹介する映像は、貴重なリハーサルシーンとともに、江口と橋口監督が本作への思いや見どころを語ったもの。『ぐるりのこと。』(08年)以来、16年ぶりに橋口監督作への出演となった江口。本作に出演したことで、橋口監督から「一つの役をやるときの手順を改めて教えてもらった感じがする」と振り返る。

今や主演作はもちろん、バイブレーヤーとしても大活躍中の江口だが、「このタイミングで橋口さんと一緒に仕事できたことは、本当に自分にとって大きくて嬉しかったです」と語り、自身が演じた⻑女・弥生というキャラクターについて橋口監督と交わしたやりとりの思い出も明かす。

橋口監督は、自軽トラに乗ってきたタカヒロと(三女)清美がじゃれあう、一見意味がないようなシーンが一番のお気に入りだと述べる。「⻘山君がピピッてやるでしょ? カーロックですかね? ピピッってやって『何それ』『必殺技』ってもう1回ってピピッてやるでしょ」「ああいうシーンこそが作品の命だと、僕は思っている」と言う。

同様のシーンとして江口が自身の手を見つめながら手のシワを見つめるシーンもあげながら、「ああいうなんでもないところが、記憶に残っていくんですよ。それが作品の命だっていうふうに、僕は思っているので、そういう所が良く撮れたというのは。すごく良かったなと思っています」と語っている。

『お母さんが一緒』は現在公開中。