ヒュー・ジャックマン、『X-メン』のオーディションでは「この役をもらえないと思った」ケヴィン・ファイギとの“初対面”エピソード披露

#MCU#ケヴィン・ファイギ#デッドプール&ウルヴァリン#ヒュー・ジャックマン#マーベル

マーベル公式Instagramより(@marvelstudios)
マーベル公式Instagramより(@marvelstudios)

ファイギがハリウッド・ウォーク・オブ・フェイム入り、MCUスターが駆けつけ祝福

『デッドプール&ウルヴァリン』の劇場公開に合わせて、前日の25日(現地時間)、マーベル・スタジオの社長でMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース・フランチャイズ)を手がけるケヴィン・ファイギがロサンゼルスのハリウッド・ウォーク・オブ・フェイムにその名を刻み、MCUのスターたちがセレモニーに駆けつけ、古くからの友人であるヒュー・ジャックマンがとっておきのファイギの「オリジン・ストーリー」を披露した。

・ディズニー入りでも下ネタ&過激アクションは健在! マーベル史上最も破天荒なヒーロー『デッドプール&ウルヴァリン』予告編

・【動画】X MENに誘われた俺ちゃんどうする!?/映画『デッドプール』特別映像

ウォーク・オブ・フェイムで星を授与された2785人目の人物となったファイギを祝福するために式典に集まったのは、『デッドプール&ウルヴァリン』で主演のライアン・レイノルズとヒュー・ジャックマンをはじめ、エマ・コリン、クリス・エヴァンス、クリス・プラット、ブリー・ラーソン、デヴィッド・ハーバー、シム・リウ、キー・ホイ・クアン、セバスチャン・スタン、キャスリン・ハーンといったMCUのキャストたち。 

レイノルズはファイギについて「天才的な黒帯のプロデューサー」と呼び、「彼はクリエティブなプロセスを舵取りする安定感があり、混沌の中に飛び込むとまではいかなくても、楽しみながら操縦桿をしっかり握って着地させることができる」と称賛、「彼はマーベル・ユニバースを活気に満ちたものにし続けていて、彼なしでは何も成り立ちません」と語った。

1973年生まれのファイギは南カリフォルニア大学在学中から、リチャード・ドナー監督の妻で映画プロデューサーのローレン・シュラー・ドナーのもとで働き始め、卒業後は彼女のアシスタントして『ボルケーノ』(97年)や『ユー・ガット・メール“(98年)などでアシスタントを務め、ドナーが製作を務めた『X-メン』(00年)の製作助手としてクレジットされ、以降はマーベルのキャラクターが登場するほぼ全てのスーパーヒーロー映画で製作、共同製作、製作総指揮としてクレジットされている。2007 年にマーベル・スタジオの社長に就任し、2008年の『アイアンマン』からMCUの立ち上げに貢献、2019年からマーベル・エンターテインメントのチーフ・クリエイティブ・オフィサーに就任している。

2000年に『X-メン』にウルヴァリン役で出演してブレイクを果たしたヒュー・ジャックマンは「ケヴィン・ファイギのオリジン・ストーリー」として、同作のオーディションでファイギに初めて会った時を振り返った。

長時間かけてロサンゼルスに来たものの、その時点で出演は決まらなかった。「俳優はよく『この役をもらえないと思った』と言いますが、私は本当にそう思っていました。実のところ誰もがそう思っていたんです」と言い、オーディション後に空港まで彼を送る途中でファイギはステーキ・ランチをご馳走すると主張したそうだ。

「素晴らしい行いです。彼はそんなことをする必要はなかった」、「当時から、彼が親切で信頼でき、何があっても背中を押してくれる人だとわかりました」と語った。その5日後に、ジャックマンの『X-メン』への出演が決まった。

ジャックマンは壇上で25年間の感謝を込めてステーキハウスのギフト券をプレゼントした。

最後にスピーチを行ったファイギは「今日になるまで、最も緊張するのは人前で話すことだと思っていました。今は、最も緊張するのは他の人が自分について話す間、ただそこに立っていることだとわかりました」とジョークを交えながら、ハリウッドやハリウッド商工会議所など皆への感謝を述べ、「これは夢の実現です」と幼い頃の思い出を語りはじめた。

「両親が今日ここにいることにとても感謝しています。私がニュージャージーの子どもだった時、彼らは私と妹をここに連れてきてくれました。12回ロサンゼルスに来て、ディズニーランドへ行き、ユニバーサルスタジオ行ったのです。ハリウッドのウォーク・オブ・フェイムに来ると、私は使い捨てフィルムカメラを持って走り回り、星の写真をたくさん撮りました。知っている人たちだけではなく、知らない名前もたくさんあったので、心の中にメモしました。地元に戻って学校の図書館で百科事典を引っ張り出した。それくらい昔のことです。ウォーク・オブ・フェイムにあり、自分の知らなかった名前を調べて、今や私の大好きな脚本家や監督、プロデューサーについて知ったのです。ですから、舞台裏で魔法を生み出す手伝いをする人たちのレガシーを引き継ぐことができて、信じられないほど誇りに思っています」。

ファイギは若い頃に『スタートレック』シリーズの出演者たちがウォーク・オブ・フェイムに手形を刻むのを見て、あることを思いついたという。

「『スタートレック』のチームをスタンドから見ていた時に思いついたのは、もしアベンジャーズを結集させられるなら皆を集めて、自分の親指をこっそり入れることができるかもしれないと思いました。でも、両手でやらせてもらえることになりました。とても嬉しいです」。