いまだ解決をみない戦地シリアを舞台にしたドキュメンタリー映画『娘は戦場で生まれた』の予告編とメインビジュアルが完成し、公開日が2020年2月29日に決定した。
ワアド・アルカティーブ、エドワード・ワッツ監督がメガホンをとる本作は、2019年カンヌ国際映画祭最優秀ドキュメンタリー賞をはじめ、55を超える映画賞を受賞(2019年12月19日現在)。マイケル・ムーア監督ら世界の映画人を衝撃と感動の渦に巻き込み、本年度アカデミー賞ドキュメンタリー賞の呼び声も高い、傑作ドキュメンタリー映画だ。
ジャーナリストに憬れる学生ワアドは、デモ運動への参加をきっかけにスマホでの撮影を始める。しかし、平和を願う彼女の思いとは裏腹に、内戦は激化の一途を辿り、独裁政権により美しかった都市は破壊されていく。そうした中、ワアドは医師を目指す若者ハムザと出会う。彼は仲間たちと廃墟の中に病院を設け、日々繰り返される空爆の犠牲者の治療にあたっていたが、多くは血まみれの床の上で命を落としていく。非情な世界の中で、2人は夫婦となり、彼らの間に新しい命が誕生する。その女児は自由と平和への願いを込めて「空」を意味する「サマ」と名付けられた。
だが、幸せもつかの間、政府側の攻撃は激しさを増していき、ハムザの病院は街で最後の医療機関となる。明日をも知れぬ身で母となったワアドは家族や愛すべき人々の生きた証を映像として残すことを心に誓うのだった。すべては娘のために…。
途中、「サマ」と呼びかける母の声に、赤ちゃんがニッコリと微笑むシーンが挟まるなど幸せな場面も。だが、ここは戦地。「事態は悪化した。軍は隣の道まで来てる」という母の言葉どおり、ますます状況は悪化していく。「分かってほしい。なぜパパとママが戦うのかを」と話す母。「命を賭けてでも、伝えたいことがある」というテロップ。「すべてはあなたのため、サマのために」という母の言葉が再びはさまり、最後は「いま全世界に伝えたい緊迫のドキュメンタリー」というテロップとともに幕を閉じる。
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