成田凌が12月23日に丸の内TOEIにて行われた、主演映画『カツベン!』のお客様御礼舞台挨拶に、周防正行監督、共演の黒島結菜と共に登壇。成田は子どもの頃のエピソードや、自身の“褒められたい”願望などを明かした。
本作の舞台は今からおよそ100年前、日本では映画が「活動写真」と言われ、音がまだなかった時代。独自の“しゃべり”で観客を映画に引き込む「活動弁士」、通称“カツベン”が映画界のスーパースターとして活躍していた。『Shall we ダンス?』や『それでもボクはやってない』などの周防監督が“しゃべりのスペシャリスト”である活弁士にスポットを当て、“映画のはじまり”の時代に活躍した世紀のエンターテイナーの物語を、一癖も二癖もある個性的なキャラクターたちと共に描いている。
もしも、本作の設定である約100年前に自分が生まれたとしたら、どのように映画に関わっていると思うか? という質問に、周防監督は、当時の映画は娯楽としての地位が低く蔑まれていたという事実に触れ「映画は明るさの問題で、晴れた日に屋外でしか撮影できず、俳優は泥の上で芝居をする『泥役者』なんて呼ばれていた。あの時代に生まれていたら映画監督になりたいと思うかはわからない」とコメント。成田は監督の答えを聞いて「僕は表に出たいので、それでも『泥役者』かな。活弁士は大変」と、映画で演じた活弁士ではなく、今と同じ俳優という職業を選ぶと答えた。同じ質問に黒島は「私はフィルムが好きなので、映写技師がいいです。本作で描かれる技師の仕事が魅力的で、ぜひやってみたい」と話した。
幼少期の幸せな思い出が印象的に描かれる本作にちなみ、登壇者の子どもの頃に話が及ぶと、成田は懸命に考えた末に「藤井隆さんが大好きで、子どもの時に藤井さんのダンスを真似したら、周りの大人に褒められて。藤井さんをダンサーだと思っていたので(笑)、僕もダンサーになりたいと思っていた」とエピソードを披露。「褒められると嬉しい。メイキング映像に、監督に初めて自分が褒められた時が映っていて、良い顔してた。褒められたい!」と自身の“褒められたい”願望を明かした。
本日で『カツベン!』の宣伝活動やイベントも最後ということで、「2度目のクランクアップ」を迎えた成田と黒島に、周防監督から感謝の言葉と共にプリザーブドフラワーの花束がプレゼントされた。成田は「クランクアップの時は泣いちゃって」と初の映画主演となった本作撮影の日々を改めて振り返り、感激した様子。またサプライズで周防監督にも2人から花束が贈られた。
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