美青年ぶりが話題! 21歳にして大人の色気を放つ映画界のサラブレッドとは?
#映画#この俳優に注目#ジュール・ベンシェトリ#ジョージ・マッケイ#チェ・ウシク#ティーラドン・スパパンピンヨー#ロレンソ・フェロ
(…【独女のお勧め】今年気になった若手俳優/前編「宮沢氷魚、高杉真宙、鈴鹿央士…注目若手をチェック!」より続く)
【独女のお勧め】今年気になった若手俳優/後編
海外にも若手俳優は数多くいますが、そのなかでも注目したいのは、“フランス映画界の次世代スター”と呼ばれているジュール・ベンシェトリ。今年公開された『パリに見出されたピアニスト』では主演を務めましたが、『男と女』で知られる名優ジャン=ルイ・トランティニャンを祖父に持ち、父親は映画監督のサミュエル・ベンシェトリ(ヴァネッサ・パラディの現夫)、母親は女優の故マリー・トランティニャンというまさに映画界のサラブレッドです。『アスファルト』(15)でイザベル・ユペールと共演した際には、その美青年ぶりが話題となったジュール。「さすがフランス人」とでも言うべきか、21歳にしてすでに大人の色気が出てきているだけでなく、どこか影のある表情と知的なオーラを感じさせてくれました。女性を魅了するような憂いを帯びた瞳を持っているだけに、今後ラブストーリーなどで彼の魅力を存分に堪能してみたいところです。
そして最後は、アジア映画界からタイの人気俳優ティーラドン・スパパンピンヨー。昨年日本で公開された『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』では、カンニングビジネスを仕切る御曹司を演じて一躍注目を集めました。『ホームステイ ボクと僕の100日間』は映画初主演作となりますが、1人2役のような難しい役どころも高い表現力で乗り越えています。取材時は、ちょうどヴォーカル&ダンスユニットの一員としてデビューイベントを行ってきた直後ということもあり、劇中の地味なイメージとは真逆の赤毛とファッショナブルな衣装での登場。まるで別人のようでしたが、そんな振り幅の大きさも今後の俳優活動においては生かされるはずです。チャーミングな笑顔とまっすぐな性格が印象的なティーラドン。勢いを増すタイ映画界をけん引する存在となりそうです。
以上、今年気になった若手俳優たちをご紹介しました。そのほか、2020年にさらなる飛躍を遂げそうな俳優としてぜひ取材したいと思っているのは、『1917 命をかけた伝令』のイギリス人俳優ジョージ・マッケイとポン・ジュノ監督の『パラサイト 半地下の家族』に出演している韓国人俳優チェ・ウシクなど。来年も、新たな才能がエンタメ業界をどう盛り上げてくれるのかに期待しつつ、その素顔にも迫っていきたいところです。(文:志村昌美/ライター)
志村昌美(しむら・まさみ)
映画宣伝マンとして洋画や邦画の宣伝に携わったのち、ライターに転向し、現在は映画紹介やインタビューなどを中心に執筆。イタリアとイギリスへの留学経験を経て、日・英・伊・仏のマルチリンガルを目指すべく日々精進中。ハリウッドの大作よりも、ヨーロッパ系の小規模な作品の方が気になりがち。
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