『何食べ』『おっさんずラブ』などBL系作品に注目集まった2019年、ベスト作品は?
BL系作品の波はこれまでも来ていたが、ますます盛り上がってきたことが肌で感じられた2019年。ひとくくりに“BL系”と言っても大人っぽいものや青春もの、コミカルからシリアスまで趣向はさまざま。でも、どれも「萌える」ことは共通してるからすごい! 萌えを供給してくれた2019年に公開・放送のマイベストBL系作品はコレ!
第6位
『ポルノグラファー〜インディゴの気分〜』
丸木戸マキ原作のBLコミックをドラマシリーズ化して好評だった『ポルノグラファー』だが、その続編もドラマシリーズ化。続編と言っても前日譚であり、『ポルノグラファー』のメインキャラの小説家・木島理生と彼の担当編集である城戸士郎の過去を描いている。前作でも官能的な空気をはらんでいたが、今回のドラマシリーズも艶っぽい内容となっている。制約が多いであろうテレビドラマとしてはチャレンジしてると言えるだろう。
・「すごいものを見てしまった!」の反響相次ぐ。原作ファンも太鼓判のBLドラマとは?
第5位
『おっさんずラブ-in the sky-』
悔しいけど、やっぱり見ちゃう…そして面白い!新シリーズの内容が発表されたときは、シーズン1でも劇場版でも主人公・春田と結ばれてラブラブカップルとなった牧凌太の名前がなく、ファンが悲鳴を上げたことも記憶に新しい。新シリーズが始まった当初は牧がいないどころか航空会社が舞台で違和感はあった。しかし、1話目からキスシーンが飛び出したり、ええ!彼が春田のことを⁉を驚き展開があったり、黒澤武蔵は相変わらず笑わせてくれたり、作り手の思うツボだとわかっていても翻弄されてしまった。それも毎回。新シリーズもなんだかんだ楽しかった。
第4位
『ギヴン』
BLというだけでもキュンとするのに、青春バンドもの要素でさらにくすぐったく胸ときめかせてくれた。バンド活動する男子高生がカリスマ的な歌声を持つ同級生と出会う、バンドと恋を描いた同名コミックのアニメシリーズ化で、フジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」初の本格的BLとしても話題に。ドラマCDとは声優陣が一新され、コミックやCDでは成し得なかったライブシーンを音と映像で体感できたことは純粋に嬉しかった。ライブハウスなど実際にある場所がモデルとなって描かれ、聖地巡礼できたことも良い思い出。
『過呼吸』
もともとはネットで前々から話題となっていた韓国発のwebアニメだが、2019年11月にフィルムコミック付きで日本語吹き替え版DVDが発売となった。全部で約20分ほどの決して長くない作品だけれど、再会ものの王道ストーリーでわかりやすく2人の感情や空気感がしっかり伝わってくる。繊細なタッチの絵もピアノの旋律も含めてめっちゃエモい。そして、声優はなんと柊三太と佐和真中! 誰かわからない方は検索を。大人気声優が裏名を使うというときは、エロ描写がしっかりある場合が多いことだけお伝えしておこう。本作もエロシーンがしっかりあって声や息遣いがリアルでエロく、そういう意味でもエモいのだ。
第2位
『劇場版おっさんずラブ 〜LOVE or DEAD〜』
コレが見たかったー!と思わせてくれた、社会現象を巻き起こした大人気ドラマシリーズの劇場版。田中圭扮する不動産会社に勤めるダメ男の春田を中心に男たちの恋愛をコミカルにときにはシリアスに描き、おっさんたちの恋愛にキュンキュンさせられた。劇場版でもスケールアップしつつ、“オーソドックスな恋愛ドラマ”としての楽しさを見せてくれた。また、本作を見たときはまさか新シリーズで牧の存在がなくなるとは思わなかった! 牧春(筆者は断然、牧攻め春田受け派)尊い、牧春フォーエヴァー‼
第1位
『きのう何食べた?』
主演の西島秀俊、内野聖陽はもちろん、脇役に至るまでキャストがばっちりとハマっていて、ストレスフリーで見れた! よしながふみ原作の同名の青年コミックのテレビドラマシリーズ化。原作はBLではなく青年コミックであり料理漫画なのだけど、ゲイカップルの日常の悲喜こもごもが描かれている。周囲との交流、家族との葛藤、家計のやりくり……さまざまな事柄が同時進行していく人生を小競り合いしながらパートナーと送っていく。ゲイと言っても特殊なことは何もなく、世の夫婦が共感できる人生模様にジーンとしてほっこりでき、何度でも見たくなった。2020年1月1日放送予定の正月スペシャルも楽しみだ。(文:矢野絢子/ライター)
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