パク・ボゴム、ペ・スジ、タン・ウェイが競演、虚しくも美しい愛にあふれたファンタジー
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豪華キャストが集結『ワンダーランド: あなたに逢いたくて』
【Netflix TOP10】Netflixがオリジナル作品やライセンス作品を対象に毎週の人気作品を選出する「Netflix TOP10」。今週は、「日本(映画)」ランキングに初登場4位の韓国映画『ワンダーランド: あなたに逢いたくて』を紹介しよう。本作は、『別れる決心』のタン・ウェイ、『イ・ドゥナ!』のぺ・スジ、『ボーイフレンド』のパク・ボゴム、さらにチョン・ユミ、チェ・ウシク、コン・ユといったアジアの豪華俳優陣が集結したSFロマンスだ。
・パク・ボゴム、パク・ソジュン、チ・チャンウクも! 韓ドラ人気作のキャストが集結した爆笑リアリティショー
「私は世界を飛び回るファンドマネージャーだった」と独白するバイ・リー(タン・ウェイ)は、空港で中東行きの飛行機を待つ間、ある男性に声をかけられて短い会話をする。彼女はなぜか今は考古学者であり、幼い娘を老母に託して3ヵ月の発掘調査に出かけるという。現地から娘にビデオ電話をかけて今日の出来事を伝えているが……。
キャビンアテンダントのジョンイン(ペ・スジ)は、宇宙空間にいる陽気な恋人のテジュ(パク・ボゴム)とおしゃべりを楽しんでいる。しかし、仕事帰りに病院に寄ると、そこには意識不明に陥っている現実のテジュが横たわっているのだった。
仮想空間に再現された人物との対話を楽しめる画期的サービスだが…
彼女たちは、死んでしまった人や昏睡状態に陥った人々を人工知能により再現して対話を可能にするサービス「ワンダーランド」の利用者だ。仮想空間に再現された人物との対話はまるで本人と話しているようで、楽しく温かなひとときを過ごせる。しかし、はたしてその人物は、元の人物と同じだといえるのだろうか。
ジョンインの場合、テジュが奇跡的に意識を取り戻したことで安堵するが、テジュは以前とは少し変わってしまった。そのことにテジュ自身も戸惑っているが、ジョンインは昔の面影を残す仮想空間のテジュに癒しを求めてしまうのだった。
ワンダーランドの利用者と設計者が、現実と仮想の間で困惑し、人間関係が変化していく様子を描いた本作。切ない母性愛を表現するタン・ウェイ、恋人同士の苦悩を繊細に演じたペ・スジとパク・ボゴム、その他のキャストの演技も自然で、思わず引き込まれ、涙してしまう。
現時点ではありえない話ではあるが、近い将来こういう世界が訪れるのかもしれない。そして、幸せを延長するためのテクノロジーを駆使しても、いつかは終わりがくるようだ。そんなことを考えさせられる映画だが、虚しさだけでなく、人々の中から消えることのない愛を描いていて、美しいファンタジーに仕上がっている。(文:中山恵子/ライター)
【Netflix日本Top10(映画)/7月12日~7月28日】
1位『キングダム 運命の炎』
2位『ゴールデンカムイ』
3位『静かなるドン 第2章』
4位『ワンダーランド: あなたに逢いたくて』
5位『余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話。』
6位『キングダム2 遥かなる大地へ』
7位『バスカヴィル家の犬』
8位『ドミノ』
9位『キングダム』
10位『THE FIRST SLAM DUNK』
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