テイラー・スウィフトの公演が“テロ攻撃計画”により中止に…ISに忠誠誓う容疑者がオーストリアで逮捕される

#テイラー・スウィフト#テロ

バラクーダ・ミュージックのInstagramより(@barracuda.music)
バラクーダ・ミュージックのInstagramより(@barracuda.music)

中止となったのは6万5000人の動員が見込まれていたウィーン3公演

テイラー・スウィフトがウィーンで8日(現地時間)から開催するはずだったErasツアー3公演がテロ攻撃計画の発覚によって中止となった。

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ウィーンのエルンスト・ハッペル・スタジアムで開催される予定だった彼女のコンサートについて、オーストリアのコンサート・プロモーターのバラクーダ・ミュージックは「テイラー・スウィフト ザ・イーラス・ツアー・ウィーン公演は、エルンスト・ハッペル・スタジアムでテロ攻撃が計画されていることを政府当局が確認したため、皆様の安全のため、予定されていた3公演を中止せざるを得なくなりました」と発表した。

現地の報道によると、ISIS関連のテロ計画でオーストリア国籍の19歳の少年ともう1人の容疑者がオーストリア南部のテルニッツで逮捕されたという。少年は7日(現地時間)に逮捕され、家族と同居する自宅の家宅捜索で様々な化学薬品や物質が発見された。家宅捜索の間、テルニッツの住民は避難し、道路は閉鎖されたという。

ウィーン州警察の記者会見によると、容疑者2人はインターネットを通じて過激化し、少年は数週間前にテロ組織「IS」に忠誠を誓っていたほか、テロをどのように実行するか具体的な計画を立てていたという。

当初は警備を大幅に強化してコンサートを開催するとしていたが、危険は「最小化」されたものの、「抽象的な危険」は残っていたため、全日ソールドアウトで65000人の動員が見込まれていた公演は中止となった。

8日(現地時間)、スウィフティーズ(Swifties)と呼ばれるファンたちは会場前の路上にチョークでメッセージを書き残したり、スウィフトの楽曲に登場する通り(Corneria Street )に似た名前の市内の通り(Corneliusgasse)に集まって合唱した。

気を落とすファンたちにウィーン市民は同情的で、アメリカの業界誌「Variety」の報道によると、街中の教会までもが「親愛なるスウィフティーズの皆さん、私たちはあなたがたに同情します。歓迎しますので、ここに来て歌って悲しみを振り払ってください」とメッセージを掲げたボードを設置し、スウィフトの曲をスピーカーから流していたという。

エラス・ツアーはこの後、15日(現地時間)からはロンドン、さらにカナダのトロントとヴァンクーヴァーでの公演を予定している。