ハリウッドの興隆を担った撮影の名手たちとヨーロッパの名カメラマンに注目した「世界の名カメラマン大全」。素晴らしい仕事ぶりや職人技をバイオグラフィと共に紹介した、映画ファン必携の1冊だ。
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D・W・グリフィス監督の片腕をはじめとした名カメラマンをズラリ紹介
「映画の父」と言われる、『國民の創生』『イントレランス』『散り行く花』を監督したD・W・グリフィスの片腕、カメラマンのG・W・ビッツァーをはじめ、20世紀初頭から現在にいたるハリウッドの映画界を担ってきた名カメラマンたちを事典方式で掲載。イギリス、フランス、ドイツ、イタリアなどのヨーロッパ、オーストラリア、メキシコ、アジアなど、様々な国からハリウッドにやってきた名カメラマン。国を超え、時代を超え、性別を超えて活躍し、映画史に残る数多くの名作を創り上げてきた彼らの軌跡、撮影技術、撮影裏話が丁寧に解説していく。
・最初は「ヒットしない」と言われた大ヒット映画、その裏話が面白すぎる!
日本でカメラマンといえば撮影機材を操作する人で、照明は照明技師の領分とされているが、アメリカでは違う。アメリカでは撮影監督と呼ばれており、照明技師の役割も兼ね、カメラの操作自体はカメラ・オペレーターが行う。ハリウッドにおいて撮影監督の役割は、企画の初期から始まる。監督やプロデューサーと技術面の細部について相談し詳細を決定。ロケハンに同行し、セットをチェックし、イメージを固め、カメラのタイプ、照明器材を決める。さらには美術監督やセット・デコレーターと協議し、カメラと照明の配置を思案する。
撮影が始まってからは監督と、カメラ・アングルやサイズ、動きについて話し合い、レンズやフィルターを選び……と、監督のイメージを具現化するためのありとあらゆる努力を重ねていくのだ。映画のムード、トーンを決定するのが撮影監督であり、彼らこそが作品の中核を担う。監督に比べると一般人にとっては見過ごされがちな職業だが、視覚芸術でもある映画においては、撮影監督によって作品がガラリと変わってしまう存在でもある。
技術は必ず先人から後世へとつながっていく。実際、映画創成期の欧州で進化した撮影法は後の多くのカメラマンに影響を与えている。このような資料は世界初とも言え、完全保存版として手元に置くことをおすすめする。
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