個展には長蛇の列、自閉症画家と母との感動実話を映画化

#新居浜ひかり物語 青いライオン#映画#石村嘉成

新居浜ひかり物語 青いライオン
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新居浜ひかり物語 青いライオン
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『新居浜ひかり物語 青いライオン』が公開決定

厳格な自閉症療育を受けて才能を伸ばした少年と母の愛を描いた感動作『新居浜ひかり物語 青いライオン』が、今秋から愛媛・岡山・香川で先行公開後、池袋シネマ・ロサほかにて全国順次公開される。

・障害者が私らしく生きるって無理? 予期せぬ妊娠、出産、母の思い…人生を模索する障害者の4年間の軌跡

本作は、地元愛媛で個展を開くと長蛇の列ができる注目の画家・石村嘉成(いしむら・よしなり)の自伝的映画。嘉成が自閉症と診断されながらも、家族や周囲の支援のもと自立に向けた厳しい療育に向き合い、可能性を最大限に発達させられたことで、躍動感に満ちたカラフルな生き物たちを描く画家として才能を開花させた実話を、ドキュメンタリーとドラマを融合させて描く。

石村嘉成は、父・和徳、母・有希子が不妊治療の末に授かった男の子。はじめは「マンマ、ワンワン」と言葉を話し始めたが、次第にあやしても笑わず、目を合わせられず、言葉を発することもなくなった。そして、嘉成が2歳の時に診断されたのは自閉症。どう育てればよいか悩みが深まるばかりの有希子は施設を調べては訪れ、そこで出会ったのが、「自閉症は脳の機能障がい。脳の健全な箇所を最大限に発達させ、将来自立した人生を送れるように、“知識ある愛”をもって、叱るのではなく譲らない教育」を理念に掲げる孤高の療育(障がいを持つ子どもが社会的に自立して生活できるよう、それぞれの状態に応じた支援をおこないながら発達を促すこと)家が営む施設だった。

2019年、岡山県内で個展を開いた石村嘉成(当時25歳)を初取材し、発達障害というハンデや、幼くして母親を亡くした悲しみを乗り越え、画家として生き生きと活躍する彼の姿に感銘を受け、継続取材をスタートさせたRSK山陽放送は、2021年にドキュメンタリー番組『RSK地域スペシャル・メッセージ 天国の母と描いた動物たち~自閉症の画家・石村嘉成の挑戦~』を放送(ギャラクシー賞奨励賞受賞)した。その後も取材を通して、嘉成と彼をそばで支える父親・和徳父子と信頼関係を育くみ、RSK創立70周年記念として初めて映画制作に挑戦するにあたり、石村一家を描く構想が出来上がった。

新居浜ひかり物語 青いライオン

今回、ドキュメンタリー映像とドラマパートを新撮して誕生した本作では、上記のドキュメンタリー番組の担当ディレクター・三好聡浩と、ドラマパートを担う若手ディレクターの平松咲季が監督を努める。また、本作で壽成の母・有希子を演じるのは、実生活で2児の子育て真っ最中のRSKアナウンサー、小林章子。演技初挑戦とは思えぬナチュラルな演技で”優しくも厳しい”母親役を演じている。

新居浜ひかり物語 青いライオン

さらに、石村壽成と家族にとって“運命の出会い”となるトモニ療育センターの河島淳子を演じる檀ふみや、小学校の通常学級に通わせたいという有希子の強い真摯な願いに動かされ、壽成を受け入れることを決心する学校長を演じる竹下景子といった大俳優の演技が、本作に一層の深みと説得力を与えている。

新居浜ひかり物語 青いライオン

『新居浜ひかり物語 青いライオン』は、今秋から愛媛・岡山・香川で先行公開後、池袋シネマ・ロサほかにて全国順次公開。