田舎の父親と疎遠になったトランスジェンダー男性の葛藤を描く
性別に違和感を持って産まれたトランスジェンダー男性が差別と偏見の中で葛藤する姿を通じて家族の絆を描いた短編映画『息子と呼ぶ日まで』が、11月1日より池袋シネマ・ロサにて2週間限定で上映されることが決定し、特報映像が公開された。監督は、俳優としても活動している黒川鮎美。『手のひらのパズル』(23年)に続きLGBTQをテーマにした2作品目となる。
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本作は、カミングアウトをきっかけに田舎に住む父親と疎遠になった、不動産屋で働くトランスジェンダー男性の翔太の人生を映し出したヒューマンドラマ。社会で生きていく中で感じる偏見と違和感に悩み、家族との関係の中で葛藤を抱えながらも、パートナーの絵美とともに自分らしい生き方を見つけていく姿を描く短編映画だ。
主人公・翔太を演じるのは合田貴将。昨夏開催された、トランスジェンダー当事者を対象にしたオーディションにて、演技未経験ながら主演に抜擢された。さらに、井筒和幸監督『ガキ帝国』(81年)でスクリーンデビューし、今秋には『室井慎次 敗れざる者』(24年)『アイミタガイ』(24年)が公開を控える実力派キャスト、升毅が主人公・翔太の父親役を演じる。
監督を手掛けたのは、主人公のセクシャリティーの移り変わりを描いた前作『手のひらのパズル』が国内外15の映画祭で上映され、短編映画では異例の東京・大阪にて興行を行った黒川鮎美。本作の製作がきっかけとなり、黒川は石川県パートナーシップ宣誓制度検討に係る有識者会議にて有識者会議委員を務めた。
本作は、池袋シネマ・ロサにて11月1日~11月14日までの2週間限定で開催されるDiversity CINEMA WEEK内での上映となる。このイベントはダイバーシティ(多様性)をテーマに様々な短編映画9作品を集めて上映し(ほか8作品は追って発表予定)、会期中には本作が毎日上映されるほか、複数作品の上映やトークイベントが日替わりで行われる。このイベントは本作公開記念として企画されたもので、通常は劇場公開が難しいと言われる短編映画と様々な形で出会える内容となっている。詳細は後日改めて発表される予定だ。
『息子と呼ぶ日まで』は、11月1日より池袋シネマ・ロサにて2週間限定で上映。
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