三谷幸喜が1月15日に渋谷PARCOで行われた、PARCO劇場お披露目&オープニング・シリーズ記者会見に出席。脚本・演出をつとめる自身のオリジナル新作舞台について「本(脚本)はもうできています、僕の頭の中に」と話すなど、出席者との軽妙なトークで会場を盛り上げた。
・PARCO劇場お披露目&オープニング・シリーズ記者会見、その他の写真
渋谷PARCO建替えのため、2016年夏より休館していた「PARCO劇場」が再び渋谷の地に帰ってきた。1月24日からのこけら落とし公演「志の輔らくご 〜PARCO劇場こけら落とし〜」、2月12日からの「ラヴ・レターズ 〜こけら落としスペシャル〜」に続き、3月13日から5月上旬まで、オープニング・シリーズとして全14作品を上演する。この日は生まれ変わった新生・PARCO劇場がお披露目され、オープニング・シリーズの中から11作品のクリエイター・キャストによる記者会見が行われた。
司会・藤井隆の進行で、最初に登場したのは「ピサロ」の渡辺謙と宮沢氷魚。35年前には山崎努が演じていたタイトルロールを引き継ぐ渡辺は、「西武劇場(PARCO劇場の旧名)の頃から出ていたのは、今日の出席者の中では僕だけじゃないかな。この劇場は僕の演劇人生にとってエポックとなる場所」と新しい客席を見渡し挨拶。宮沢は「僕が初めてPARCOプロデュースの作品に出たのは『豊饒の海』という作品で、その時は東出(昌大)さんと共演し、去年は杏さんと(日本テレビドラマ『偽装不倫』で)共演し、2020年は本丸の謙さんとご一緒できるということで、これ以上光栄なことはありません」と語った。
6月から8月にかけて上演される3作の脚本・演出をつとめる三谷は、登場するなり「新しくできたPARCO劇場のシステムについて説明したいと思います」と述べ、「すべての座席にニクロム線がはられております。本番中に携帯電話を鳴らした瞬間、8万ボルトの電流が流れます」などとジョークを交えて劇場を紹介。三谷文楽「其礼成心中」の宣伝担当である文楽人形「みたに君」を通して出席者をイジり、司会の藤井との軽妙なやりとりを繰り広げた。挨拶の最後は「3本やらせて頂きます。(時期が)東京オリンピックと丸かぶりですけれども、ぜひスポーツに興味のない方、よろしくお願いします」と結んだ。
その三谷のオリジナル新作「大地」に出演する大泉洋、山本耕史、竜星涼の3人が続けて登場。大泉は「PARCO劇場の舞台に出させて頂くのは初めてで。ここに立っても昔と何が違うのかは正直わからない。そこに感慨はないんですけれども…」と明かし、司会に抱負を促されると「抱負と言われてましても、どんな話かも何も知らない。先ほど脚本家(三谷)にお会いしたところ、僕を見てびっくりして『なんでいるんだ』みたいな顔するんです。『いや、出るんですけど』と言ったら、『まだ決めてないのに』と……脚本家にとっては今日が最終審査のようです」と渋い顔を見せた。
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